スコット・ディクソンは、フェニックスのオープンテストでインディカーのプロトタイプ版『ウインドスクリーン』をテスト。初めての経験に好印象を得たと語った。スコット・ディクソンは、6周にわたる最初のテストを完了。明るい光のなかでの厚さ0.4インチのウインドスクリーンのパフォーマンスをチェックした。2回目は夕方、3回目は暗闇のなかでテストが実施される。
最初のテストを終えたスコット・ディクソンは「致命的な問題はないね」とコメント。「厚みがあるので視界はちょっと異なる。歪みによってもっと混乱すると思っていたけど、そんなことはなかった。反射の問題もない。もちろん、もっと暗くなってどのように見えるかもう少し走行するし、夜にも走る。でも、最も奇妙だったのはとにかく静かだったことだ。まったくバフェティングはない。クルマはとてもスムーズだった」「クルマを通る気流がないので少し冷却が必要になるだろう。でも、インディカーに賛辞を贈ろう。改善できるのは間違いないけど、彼らは良い仕事をしたと思うし、今夜もっと多くのことがわかるだろう」プロトタイプ版は、コックピットの全長に沿ってウインドスクリーンの側面を延長するなど、シミュレーターテストで判明した問題点に対していくつかの設計変更が施されている。スコット・ディクソンは、それらの対応が潜在的に懸念されていた視界の問題を解消したと考えている。「初期のものは、スクリーンが短く、周辺視野がそれを超えてしまうことがあった。シミュレーターのスタッフにとってそれは少し問題になっていた。ウォールに近づこうとすると、クルマの幅が感じられず、位置がわからなくなった。でも、彼らはそれを延長することで周辺視野の問題は解消された。相当量のマテリアルを見てきたけど、目をそれに適応させるには少し時間がかかるものだ」スコット・ディクソンによると、反射の問題はなく、実際にはバイザーやティアーオフによって生じるグレアを減らすことに役立っていると語った。今回はオーバルでのテストだが、ロードコースやストリートオースでウインドスクリーンをテストで歪みがどうなるかを確認してみなければならないとスコット・ディクソンは語る。「ロードコースやストリートコースではコーナーの認識や進入がどうなるかなど興味深いことになると思う。コーナーを通過するときに細かなデグラデーションの問題が起こるかどうか見てみなければならない。でも、今のところは問題ない」