2019年のインディカー・シリーズ 第5戦 インディカーGPの決勝が5月11日(土)にインディアナポリス・モーター・スピードウェイで行われ、シモン・パジェノー(チーム・ペンスキー)が優勝。佐藤琢磨は14位でレースを終えた。インディアナポリス・モーター・スピードウェイ内のロードコース(全長2.439マイル)を使った85周のレースは、低い気温と路面温度、そして、いつ雨が降り出すかわからない気象状況から、ドライビングはもちろんのこと、チームの作戦と判断力も試される戦いとなった。
予報通りに雨は降り出したが、ドライコンディションからウエットコンディションへと変わったレースは、最後の10周では路面がどんどん乾いていき、とてもコンディション変化の激しい戦いとなった。優勝はチーム・ペンスキーのシモン・パジェノー。2016年のシリーズチャンピオンであるパジェノーにとって、2017年の最終戦ソノマ以来の勝利となった2位はスコット・ディクソン。昨年度のチャンピオンで、5回のインディカータイトル獲得を誇るスコット・ディクソンは、ベテランらしいスマートな走りで16周目にトップに躍り出ると、今回のレースで最多となる39周をリード。60周目以降はウエットコンディションとなったレースで、2位フィニッシュを果たし、43ポイントを獲得した。ポイントリーダーとの差を33ポイントから6ポイントへと大幅に縮め、順位も3位から2位へと浮上。今シーズンこれまでの5戦で、ディクソンは実に4回目の表彰台となった。Meyer Shank Racingのジャック・ハーヴェイは、インディカーでのキャリアベストとなる3位。自己ベストの予選3番手からスタートすると、レース中は長く2番手を走行し、チームにとってもベストリザルトとなる3位フィニッシュで表彰台に上がった。2019年シーズン序盤の5戦で3勝を記録したホンダは、インディカーのマニュファクチャラーポイントをリードして、次戦の第103回インディアナポリス500を迎えることとなった。佐藤琢磨(Rahal Letterman Lanigan Racing)は、予選11番手からスタートし、レース中盤にはトップ3を走り続けるパフォーマンスを見せた。しかし、終盤のタイヤ選択などからゴールを目前に後退を余儀なくされ、14位でフィニッシュ。それでもポイントスタンディングは4番手から5番手へ1つ下がっただけで済み、ポイントトップ5につけてインディ500へと臨むことになった。佐藤琢磨 (14位)「誰にとっても本当に難しいコンディションとなり、私たちは自分たちが持つベストのパフォーマンスを発揮できなかったと思います。チャンスを逃すシーンが何度もありました。マシンをコース上にとどめ続けることだけでも大変なレースになっていました。非常に悔しいレース内容で、得られた結果も残念なものとなりました」2019年 インディカー 第5戦 インディカーGP 決勝 結果PosNoDriverTeam 122シモン・パジェノーTeam PenskeC29スコット・ディクソンChip Ganassi RacingH360ジャック・ハーヴェイMeyer Shank RacingH44マテウス・レイストAJ Foyt Racing C521スペンサー・ピゴットEd Carpenter RacingC620エド・ジョーンズEd Carpenter RacingC712ウィル・パワーTeam PenskeC810フェリックス・ローゼンクヴィストChip Ganassi RacingH915グラハム・レイホールRahal Letterman Lanigan RacingH1019サンティノ・フェルッチDale Coyne RacingH1118セバスチャン・ブルデーDale Coyne RacingH1226ザック・ビーチAndretti AutosportH1398マルコ・アンドレッティ Andretti HertaH1430佐藤琢磨Rahal Letterman Lanigan RacingH152ジョセフ・ニューガーデンTeam PenskeC165ジェームス・ヒンチクリフSchmidt Peterson MotorsportsH1728ライアン・ハンターレイAndretti AutosportH1859マックス・チルトンCarlinC1931パトリシオ・オワードCarlinC2014トニー・カナーンAJ Foyt Racing C213エリオ・カストロネべスTeam PenskeC2227アレクサンダー・ロッシAndretti AutosportH2388コルトン・ハータHarding RacingC247マーカス・エリクソンSchmidt Peterson MotorsportsH