インディカー・シリーズのリーダーであるアレックス・パロウが、2024年のF1レースシート獲得を巡り、ほぼすべてのF1チームと交渉していると報じられている。『Indystar』の取材によると、パロウのマネジメント会社であるモナコ・インクリメンタス・マネジメント(MIM)は、アメリカでその価値を証明したパロウのF1参戦を強くプッシュしているという。
26歳のパロウは、競争の激しいフィールドで圧倒的な強さをみせ、チップ・ガナッシ・レーシングのチームメイトである元F1ドライバーのマーカス・エリクソンに74ポイント差をつけ、2023年のインディカー・ポイントランキングをリードしている。インディカーが、どのチームもシャシーとエアロパッケージは同じで、エンジンだけがホンダとシボレーで異なることを考えれば、パロウのパフォーマンスはさらに印象的だ。マクラーレンは2023年に彼と契約を結ぼうとしたことが公になっっており、インディカーのパドックでは、パロウは2024年にアメリカで マクラーレン とレースする契約にサインしたのではないかと考えられている。結局、パロウは契約通りガナッシにとどまったが、マクラーレンは2024年の移籍に向けてF1マシンでテストを提供する能力を維持していた。明確な候補チームは明らかになっていないが、F1スペインGPでは、パロウのマネジメント陣が2024年にシート獲得の可能性がある複数のチームと交渉している様子が見られた。パロウにとって問題なのは、7月末までにF1シートを見つけなければならないという期限だ。もしそれができなければ、マクラーレンは彼を2024年のインディカー・ドライバーのひとりとして発表することができるだろう。F1のシリーシーズンは夏休みにピークを迎える傾向があるため、パロウが期限までに移籍先を確保するには数日しか残されていないことになる。もしパロウがF1シートを手に入れた場合、マクラーレンはマーカス・エリクソンか元フェラーリのジュニアドライバーであるカラム・アイロットをインディカーチームに起用する可能性がある。両ドライバーは年末にフリーエージェントになる予定だ。
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