インディカーの公式バーチャルレース『INDYCAR iRacing Challenge』の最終戦が5月2日(土)に開催され、最終ラップの大波乱の末、スコット・マクラフリンが優勝で幕を閉じた。新型コロナウイルスの世界的な大流行によって第5戦インディ500まで延期が決定しているインディカーは、現役ドライバーが多数参戦するバーチャルレースをレースシミュレーション開発企業のiRacingと提携して開催。
最終戦の舞台にはインディアナポリス・モータースピードウェイが選ばれ、70周・175マイルの『ファーストレスポンダー175』としてレースが行われた。前戦に引き続き、マクラーレンのF1ドライバーであるランド・ノリス、そして、佐藤琢磨が参加した最終戦はクラッシュ多発の大荒れの大会となった。レースは、残り8周で前回大会優勝のランド・ノリスがトップに立った。だが、残り3周で周回遅れのシモン・パジェノーが失速し、ノリスはクラッシュ。21位でレースを終える。優勝争いはオリバー・アスキュー、パトリシオ・オワード、マーカス・エリクソンの3名となったが、最終コーナーでトップに立ったエリクソンにオワードが追突。アスチューがトップでホームストレートに入ったが、そこでサンティノ・フェルッチと接触。5番手を走行していたスコット・マクラフリンがトップでチェッカーを受けた。2位にはコナー・デイリー、3位にはサンティノ・フェルッチが続いた。佐藤琢磨は序盤に多重クラッシュに巻き込まれる不運もあり、30位でレースを終えた。オーストラリアのスーパーカーに参戦するスコット・マクラフリンは「たくさんのクラッシュがあった。PIRTEK のマシンをビクトリーレーンに入れることができたのは信じられない。最後のコーションでフロントウイングにダメージを負っていたので、文字通り、最後に衝突が起こることを期待していたけど、2つも起こった」「僕たちは適切なタイミングで適切な場所にいた。3位になると思っていたが、前で2つの衝突が起こって、僕たちは買った。爽快だったね、クールだった」


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