米国・IMSAシリーズ第8戦がライム・ロック・パークで行われ、シリーズに参戦しているLEXUS RC F GT3は15号車が7位、14号車は12位に終わった。7月22日(土)、コネチカット州レイクヴィルのライム・ロック・パークで米国IMSA WeatherTech SportsCar Championshipシリーズ第8戦が2時間40分のセミ耐久レースとして行われた。
このIMSAシリーズのGTDクラスには、今季より新型の「LEXUS RC F GT3」が3GT Racingからフル参戦している。LEXUS RC F GT3 14号車はセージ・カラムとスコット・プルエット、15号車はジャック・ホークスワースとロバート・アロンというレギュラーメンバーで出場した。ライム・ロック・パークは1周1.474マイル(約2.4km)と短いコースで、今大会はプロトタイプカーは出場せず、GTLMクラスとGTDクラス車両のみの計25台でレースが実施された。このライム・ロック・パークから260km程離れたペンシルバニア州ナザレス出身のカラムにとっては、IMSAが開催されるホームコースのひとつ。22歳のカラムは、14歳の時、レーシングスクールでポールポジションやコースレコードを更新した経験も持つ。21日(金)に行われた予選では、ホークスワースがアタックした15号車がクラス4番手。カラムがアタックした14号車は15号車とコンマ3秒差のタイムをマークするもクラス11番手。その後、他の車両がグリッド降格となったため、15号車はクラス3番手、14号車はクラス10番手のグリッドから決勝レースをスタートすることとなった。22日(土)午後3時5分に2時間40分の決勝レースがスタート。3番手スタートの15号車はホークスワースが、10番手スタートの14号車はカラムがスタートを担当。2台は好走を見せ、ライバルのピットインにより順位を上げていき、50周目に3位につけていた15号車、その翌々周には同じく3位まで順位を上げた14号車がピットイン。しかし、14号車はピットアウト直後にタイヤトラブルに見舞われ再度ピットイン。周回遅れの最後尾16位へと後退。一方15号車のホークスワースはハイペースでの周回を重ね、ライバルが2度目のピットインを終えた76周目に首位浮上。29周にわたって首位を走行した。その後、15号車は空力パーツの破損というトラブルからハンドリング不調に見舞われペースダウン。7位でチェッカー。14号車は12位でレースを終えた。次戦第9戦は2週間後の8月6日(日)、ウィスコンシン州エルクハート・レイクのロード・アメリカで2時間40分のセミ耐久レースとして行われる。セージ・カラム (LEXUS RC F GT3 14号車)スタートはとても上手く行きました。1周目に5台をパスし、少なくともトップ5,上手く行けば表彰台も夢では無かったと思います。しかし、原因は分かりませんがタイヤのパンクに見舞われてしまいました。さらに不運だったのはそれで周回遅れになってしまったことです。今日のレースはイエローコーションが出なかったので、首位と同一周回に復帰することができませんでした。その後の走行は快調でしたが、ボンネットが緩むトラブルなどにも見舞われるなど運に恵まれませんでした。それでもチームは最後までハードワークを続けてくれました。スコット(プルエット)も良い走りをしてくれましたし、私も全力を尽くした結果です。また運が回ってくれば良い結果が得られるはずですし、そのためにも努力を続けます。スコット・プルエット (LEXUS RC F GT3 14号車)ピット作業まで全てが上手く行っていましたし、ドライバー交代も完璧でした。ピットアウトした後、クルマが思い通りに曲がらず、正常な感触ではありませんでした。タイヤが正しく装着されていなかったのか、ホイールリムが何かを噛んでいたのか分かりませんが、いずれにせよタイヤに異常があり、再度のピットインを余儀なくされてしまいました。LEXUS勢のペースは良かったですし、我々もスピードはありました。それだけにフラストレーションの溜まるレースになってしまいました。しかし、チームと共にこういったトラブルを一つ一つ潰していかなくてはなりません。ジャック・ホークスワース(LEXUS RC F GT3 15号車)面白いレースでした。コースが短く、GTカーで走るとまるでゴーカート場のようで、ラフでタフなバトルでした。スタートはあまり上手く行きませんでした。攻めたのですが、結果的に2つポジションを落としてしまいました。我々のLEXUS RC F GT3は速さはあったので、良いタイミングでピットインし、他の車両に引っかからずに新しいタイヤで攻めればジャンプアップ出来る、と判断しました。クルーも素晴らしいピット作業で応えてくれて、この作戦は効を奏して首位争いに加わることが出来ました。その後、BMWをパスして首位に立ち、更にギャップを広げられたのは最高でした。しかし、セカンドスティントの途中で、スプリッターかどこかにダメージがあったようで、ペースを落とさざるを得ませんでしたが、何とか首位を守れました。その後、ピットで幾つか順位を落とし、終盤はロバートもペースが上がりませんでした。とはいえ私自身は楽しめたレースでした。このレースウィークが始まったときには、このコースは我々の車両に合っているとはとても思えず、まさか首位を走れるとは予想もしていませんでした。それだけに予選で好位置につけられ、決勝でも首位を走って表彰台争いを見せられたというのはLEXUSやチームにとって大きかったと思います。ロバート・アロン(LEXUS RC F GT3 15号車)全体的に見ればポジティブな週末でした。LEXUS RC F GT3でかなりの周回で首位を走行出来ましたし、一日を通して速さを示せました。しかし、残念ながら結果は望んだものにはなりませんでした。
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