米国・IMSAシリーズ第5戦がデトロイトのベル・アイル・パークで行われ、今季このシリーズに参戦している2台のLEXUS RC F GT3が6位、7位でフィニッシュ。初の2台揃ってのトップ10フィニッシュを果たした。6月5日(土)、米国ミシガン州デトロイトのベル・アイル・パーク市街地特設コースで、米国IMSA WeatherTech SportsCar Championshipシリーズ第5戦が1時間40分のスプリントレースとして行われた。
このIMSAシリーズのGTDクラスに、今季より新型の「LEXUS RC F GT3」が3GT Racingからフル参戦している。今大会もセージ・カラムとスコット・プルエットが14号車、ジャック・ホークスワースとロバート・アロンが15号車で参戦した。4日(金)に行われた予選では、14号車がセッション序盤から上位につけ、最終的には3番手と僅か0.1秒ほどの差で5番手に。15号車は9番手から決勝レースをスタートすることとなった。 5日(土)午後1時35分に1時間40分で争われる決勝レースがスタート。追い越しの難しい市街地コースで、プルエットの14号車は6位をキープしたが、アロンの15号車は一時13位まで後退。19周目にフルコースコーションが出されたため、全車ピットへ向かい、給油、タイヤ交換とドライバー交代。ここで15号車は10位へとポジションを上げて、再スタート後もじりじりとポジションアップ。その後、前走車をなかなか抜けないままの周回が続いた15号車は、51周目に前走車をパスすると、14号車、15号車のランデブー走行に。終盤には15号車のホークスワースが、このレース中、クラス2番手となるベストラップをマーク。タイヤが摩耗してきたレース終盤のベストラップ更新で、速さを見せた。2台はそのまま6,7位でフィニッシュ。参戦5戦目にして、2台揃ってのトップ10フィニッシュを果たした。 次戦第6戦は6月29日(木)から7月2日(日)にかけて、ニューヨーク州ワトキンス・グレンのワトキンス・グレン・インターナショナルで6時間耐久レースとして行われる。 セージ・カラム (LEXUS RC F GT3 14号車) 個人的には悪くない週末でした。レースの展開によってはもう少し上位でフィニッシュできたと思いますが、我々はベストを尽くし、初めて2台揃ってのトップ10フィニッシュを果たせたので、進歩していることは示せたと思います。予選でスピードもありましたし、レースペースも前戦COTAより良いものでした。次戦ワトキンス・グレンはタイヤテストで好感触だったので、どこまでやれるか楽しみです。 スコット・プルエット (LEXUS RC F GT3 14号車) 2台のLEXUS RC F GT3は着実に、レースを通して良い走りが出来たと思います。ペースには満足しています。まだやるべきことはありますが、毎レースごとに進歩しています。初戦デイトナはやや厳しい結果でしたが、第2戦セブリングでは幾つかトラブルに見舞われながらも着実に走り抜き、第3戦ロングビーチでは良いレースを戦って6位フィニッシュ。そして今回も同じ6位フィニッシュを果たせました。今回は予選では我々は上位を争い、100分の1秒台の僅差で5番手でした。更なる上位を目指し努力を続けて行きます。 ジャック・ホークスワース(LEXUS RC F GT3 15号車) 追い越しの困難なコース故に、コース上のポジションに恵まれず、タフなレースでした。序盤1台をパスした後、次の前走車に長い間引っかかってしまいました。我々の方が明らかに速かったのですが、どうにもなりませんでした。レース終盤にようやく彼らをパスできたのですが、その先にはセージ(カラム:14号車)がおり、それ以上のポジションアップは無理でした。我々のLEXUS RC F GT3は勝てる速さはありましたが、勝つための位置を得られませんでした。終盤、摩耗の進んだタイヤでレース中2番目のファステストタイムをマーク出来たのは、スタッフの素晴らしい仕事のおかげです。これで速さは証明出来ましたが、次はもっと良いポジションでレースが戦えるようにする必要があります。
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