F1ハンガリーGPのフリー走行3回目で、マクラーレンのオスカー・ピアストリが最速タイムを記録。僅差でチームメイトのランド・ノリスとフェラーリのシャルル・ルクレールが続いた。午後の予選に向けたセットアップ調整が本格化するなか、マクラーレン勢は早々にコースインし、前日のセッションで築いた1-2体制の強化を目指した。しかし、すぐにピットに戻り、セッション序盤はやや静かな立ち上がりに。予選シミュレーションが本格化したのは残り45分を切ってからだった。
角田裕毅はディフューザー周辺にフロービズを施したレッドブルでミディアムタイヤを履いて一時トップに立ったが、無線では「オーバーステアがひどい」と不満を訴えた。金曜に苦戦していたチームメイトのマックス・フェルスタッペンもソフトタイヤで1分16秒547を記録したが、すぐにジョージ・ラッセルとルクレールに更新された。やがてマクラーレン勢が本格的なアタックを開始。ピアストリが先にトップに立ち、ノリスは1回目のアタックでは5番手にとどまった。ルクレールもセクター1と2で最速を記録しながら、ターン12で左リアをグラベルに落とすミスが響いてP1には届かず。その後ピアストリが再度タイムを更新し、0.266秒差でトップを奪還した。中団ではキック・ザウバーのルーキー、ガブリエル・ボルトレトが好調を維持し、ピアストリから約0.4秒差の6番手につけた。一方、アレックス・アルボンはセッション中盤に最下位に沈み、「縁石を踏んでフロアをチェックしてほしい」と無線で報告した。終盤に入ると、一部のチームは予選想定走行をやめてミディアムタイヤでのロングランに移行。このため、アタック中のドライバーはトラフィックに苦しむ場面も。レーシングブルズのアイザック・ハジャーはノリスに対して「道を譲る気がない」と無線で苛立ちを見せた。ラストアタックのタイミングではコースが空き、ピアストリはそのチャンスを活かして1分14秒台に突入。ノリスも最終セクターで大きくタイムを伸ばし、ピアストリにわずか0.032秒差まで迫った。その一方で他のドライバーたちは思うようにタイムを出せず、ハジャーはスピンを喫してイエローフラッグを出し、フェルスタッペンも「リアを直そうとするとアンダーステアになる」と苦戦を語った。ルイス・ハミルトンは4番手に入り、パフォーマンスを改善。5番手にはキミ・アントネッリ、6番手には腰痛から復帰したフェルナンド・アロンソが続いた。ランス・ストロールが7番手でアストンマーティン勢が好調を示し、8番手にはラッセル、9・10番手にはザウバーのボルトレトとニコ・ヒュルケンベルグが入った。フェルスタッペンはオリー・ベアマンの後ろで12番手。以下、フランコ・コラピント、リアム・ローソン、カルロス・サインツと続いた。後方にはアルボン、エステバン・オコン、ピエール・ガスリー、角田裕毅、ハジャーが並び、予選前に改善を求められる展開となっている。予選は現地時間16時(日本時間23時)に開始予定。FP3は予選前最後の走行機会となった(写真:2025年8月2日、ブダペスト)2025年F1 ハンガリーGP フリー走行2回目 結果・ラップタイム1.オスカー・ピアストリ(マクラーレン) - 1分14秒9162.ランド・ノリス(マクラーレン) - 1分14秒9483.シャルル・ルクレール(フェラーリ) - 1分15秒3154.ルイス・ハミルトン(フェラーリ) - 1分15秒6845.アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス) - 1分15秒7456.フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン) - 1分15秒7947.ランス・ストロール(アストンマーティン) - 1分15秒8288.ジョージ・ラッセル(メルセデス) - 1分15秒8409.ガブリエル・ボルトレト(ザウバー) - 1分15秒97810.ニコ・ヒュルケンベルグ(ザウバー) - 1分16秒02511.オリバー・ベアマン(ハース) - 1分16秒12712.マックス・フェルスタッペン(レッドブル) - 1分16秒16213.フランコ・コラピント(アルピーヌ) - 1分16秒24714.リアム・ローソン(レーシングブルズ) - 1分16秒37115.カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ) - 1分16秒44216.アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ) - 1分16秒78317.エステバン・オコン(ハース) - 1分16秒53118.ピエール・ガスリー(アルピーヌ) - 1分16秒57019.角田裕毅(レッドブル) - 1分16秒87820.アイザック・ハジャー(レーシングブルズ) - 1分16秒956
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