ニコ・ヒュルケンベルグは、アウディのF1デビューイヤーを前にしてもなお、F1での「変わらぬ夢」を胸に抱いていることを明かした。長年にわたり他カテゴリーで成功を収めてきたアウディは、今年からザウバーに代わる形でF1に本格参戦する。その最前線を任されるのが、ドイツ出身のベテランドライバーであるヒュルケンベルグだ。
ヒュルケンベルグは2023年に3年間のブランクを経てF1に復帰し、キャリアの“再興”を果たしたドライバーの一人でもある。昨年のイギリスGPでは、長年待ち望まれていた自身初の表彰台を獲得し、大きな節目を迎えた。これまで一貫してフロント争いが可能なマシンに恵まれてこなかったものの、その能力に疑問が投げかけられたことはほとんどない。アウディは2030年までに勝者になることを目標に掲げており、その時ヒュルケンベルグは43歳を迎える計算となる。ベテランの域に達した現在も、彼はキャリアにおける「最後のチェック項目」を強く意識している。ただし同時に、チームがまずは歩くことを学ばなければならない段階にあることも、冷静に受け止めている。「それが夢だ。レースで勝つことだ。表彰台はもう達成した」とヒュルケンベルグは語った。「レースで勝つというのは、ひとつの目標であり、ゴールであり、夢でもある。重要なのは、マシンにあるチャンスやポテンシャルを最大限に引き出し、それを最大化することだ」「もちろん、どこからスタートするのか、今年どれだけ競争力があるのかに大きく左右される。正直なところ、10分前と比べても状況がどうなのかはまだ分からない」「それでも、実現すれば夢が叶う瞬間になる。ただし、焦らず、まずはスタート地点での自分たちの立ち位置を見極める必要がある」アウディF1の最初の一歩とともに、ヒュルケンベルグの“勝利への夢”も、静かに走り始めている。