ニコ・ヒュルケンベルグは、F1での将来について自分にはもうカードはないと主張するが、2020年にF1グリッドに残るための現実的なチャンスはまだ存在すると考えている。ルノーにF1シートを失うことになったニコ・ヒュルケンベルグは、ハースF1チームに移籍することになると多くの人々が考えていたが、ハースF1チームは9月19日(木)に2020年のケビン・マグヌッセンのチームメイトとしてロマン・グロージャンを続投することを発表。そのドアは閉められた。
まだ確定していないシートの内、レッドブルとトロロッソは既存の4名からドライバーを選ぶことは確実だと考えられており、ニコ・ヒュルケンベルグにとっての現実的な選択肢はアルファロメオ・レーシングとロバート・クビサの離脱が発表されたウィリアムズだけとなった。「どのシートが開いているかどうかは皆さんも理解していると思う」とニコ・ヒュルケンベルグはコメント。「それはかなり明白だと思う。今のところ、それは僕のコントロールの範囲外で、僕の手の及ぶものではない」「もう少し時間が必要だ。まだ可能性はあると思っているし、現実的なチャンスはあると思っているけど、このゲームでは、決して確信は持ていない」ハースF1チームは、ニコ・ヒュルケンベルグに興味を占めていたが、チーム代表であるギュンター・シュタイナーは、正式なオファーはなかったことをヒュルケンベルグは明かした。「ハースとはまとまらなかった」とニコ・ヒュルケンベルグはコメント。「ハースは間違いなく選択肢であり、僕たちは話していた。それは間違いなく秘密ではない。僕たちはこの機会にまとめらなかったし、契約に同意できなかった」アルファロメオ・レーシングに関して、ニコ・ハルケンベルグは、F3とF2でのジュニア時代に現チーム代表のフレデリック・バスールが率いるARTグランプリでレースをしており、個人的に旅行な関係を築いていたと語る。「僕たちは何年も前からお互いを知っている。もちろん、彼は僕にここ(ルノー)に連れてきた男であり、最終的に僕は契約した。それを痛いとは思っていない」また、2010年に自分をF1へと導いたチームであるウィリアムズも潜在的なチャンスではあるが、チームの現在の苦戦ぶりもあり、2020年にF1グリッドに残るためにシートを受け入れることはないと語った。「F1で続けたいと同じくらい、それは理にかなっている必要がある。賢明である必要がある」とニコ・ヒュルケンベルグは付け加えた。「正しい取引である必要がある。何が何でもF1にとどまりたいというわけではない」「ウィリアムズを度外視したり、軽視したりはしていない。一般的に、世界的には、ハースでさえ、それが僕にとって最も重要なことだ」これまで170戦のグランプリ経験を持つニコ・ヒュルケンベルグは、フォーミュラEのようなF1以外への転向は考えていないと語る。「正直に言って、それは僕が言っていることではないし、そのようなオプションを検討していない」とニコ・ヒュルケンベルグはコメント。「このシリーズの内部の人々の興味はあったと思うけど、僕はそれをあまり追求してはいない」「私の頭はまだまだここにいる。もし、物事がここでは進まないと分かれば、そのうち少し考えるようになるだろう。でも、今のところはノーだ」