HRTは、チーム存続のために4000万ユーロ(約40億円)の資金を必要としていると AS が報じている。今週、HRTの現オーナーであるテサン・キャピタリは、「チーム買収に興味を示しているいくつかのグループと現在交渉中である」と売却交渉を進めていることを明らかにした。報道では、潜在的な売却としてインドとアブダビの投資家との話し合いが進行しているという。
また、HRTはスタッフ32人を解雇しようとしていることや、チーム解散を避けるために12月1日までに新たなオーナーを見つける必要があると報じられている。同紙によると、HRTのチーム内部は悲惨な状況に陥っており、エンジニアたちは、ペドロ・デ・ラ・ロサとナレイン・カーティケヤンが安全性の保証ができないマシンでグランプリに臨まざる得ないことを懸念しているという。実際に、F1インドGPとF1アブダビGPで、ナレイン・カーティケヤンとペドロ・デ・ラ・ロサは、基本的なパーツの故障でリタイアしている。F1インドGPでは、ペドロ・デ・ラ・ロサのブレーキが破損してがクラッシュ。またF1アブダビGPでは、ナレイン・カーティケヤンのステアリングが“固まって”しまい、スローダウンしたところにニコ・ロズベルグが追突してHRTのマシンの上を跳び越えるという危険な状況を引き起こした。事故後、ニコ・ロズベルグは「ナレインはステアリングが壊れたと言っていた」とコメント。「それで、僕が思ってもいなかった高速コーナーでブレーキングしなければならなかった」同紙は、HRTは2012年の参戦を棄権することも検討したが、コンコルド協定を遵守するために続けざるを得なくなっているのではないかとし、中国人のマー・チンホワに希望を託していると記事は伝えている。また、HRTの最高経営責任者サウル・ルイス・デ・マルコスは、中国のモーターレーシング連盟に対して、マー・チンホワが3,000万ユーロ(約30億円)の支援を持ち込むことができれば、2013年にF1デビューすることができるという書状を送ったと伝えられている。
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