ホンダは、ピエール・ガスリーのスーパーフォーミュラ参戦はレッドブル・レーシングから打診があってのことだと説明した。ホンダは13日(月)に「国内モータースポーツ活動計画発表会」を開催し、GP2王者でレッドブルのジュニアドライバーであるピエール・ガスリー((21歳)がチーム無限から2017年のスーパーフォーミュラに参戦することを発表。昨年のストフェル・バンドーンに続き、2年連続でGP2チャンピオンが日本で走ることになった。
ピエール・ガスリー参戦の経緯について、ホンダのモータースポーツ部部長を務める山本雅史は「GP2チャンピオンを獲った時点でレッドブル・レーシングの方から『是非、スーパーフォーミュラに乗りたい』と相談があり、チームを私たちが紹介をして今回のカタチになった」と説明。所属チームはチーム無限。今年から2台体制となり、レッドブルのカラーリングが施された15号車をピエール・ガスリーが走らせる。その経緯について山本雅史は「我々も昨年は反省をして、ドライバーやチームとコミュニケーションをとって、どういったチーム体制であればドライバー/チームが一番引き立つかと言うことを考えた上、チーム無限を2台体制にしようとピエール・ガスリーが決まる前に2台体制の構築はしていた」と説明。「ピエール・ガスリーが来たことで2台にしたわけではない。元々、シーズンの途中で2台目を作ることを決めていた。2台の方がデータを収集でき、二人のドライバーの意見をまとめてフィードバックできる量が増える。解析量が増えることで、より強いチーム造りをするということで秋口には2台体制が決まっていた」去年、ストフェル・バンドーンがスーパーフォーミュラに参戦したことで、国内外で同シリーズの注目度は少なからず上がったと言える。F1に最も近いと言えるGP2だが、チャンピオンを獲得すると次シーズンは参戦できない。そのため、レッドブルとしては1年間シングルシーターでのレース勘を鈍らせないためにどこかでガスリーを走らせたいという思惑があるはずだ。ピエール・ガスリーの参戦に期待することについて山本雅史は「ホンダも参戦しているF1で、彼は今レッドブルのサードドライバーの契約だと思うんですが、そういう若手選手が将来F1にいく過程で日本のスーパーフォーミュラで走って、場を盛り上げてもらうと言うことに期待している」とコメント。「GP2の走りも見ていたので、ストフェル・バンドーン同様に活躍してくれると思っている」また、スーパーフォーミュラ プロジェジュトリーダーを務める佐伯昌浩も「去年もストフェルが来ることによって世界的にも注目されるようになり、今年も続いてGP2チャンピオンのガスリーという話が挙がったので、是非スーパーフォーミュラに乗せて欲しいと逆に私の方も山本さんにお願いしたぐらいです」とコメント。「この流れができることによって、今すぐというわけにはいきませんが、昔のようにスーパーフォーミュラに乗ったドライバーがF1で頑張れるというよな流れを作っていきたいと考えている」と今後のスーパーフォーミュラの立ち位置への期待を語った。ピエール・ガスリー、チーム無限からスーパーフォーミュラに参戦