ホンダはF1 モナコGPで、ジェンソン・バトンが12番手、ルーベンス・バリチェロが15番手だった。1回目のアタックで、バリチェロ10番手、バトン11番手。そして次のアタックで二人とも、コンマ4秒近くタイムを更新し、9、10番手に付け、第2セッションへと進んだ。このセッションでは、1分16秒台に12台のマシンが入る熾烈な争いとなった。
最終予選進出をかけて、Q2セッションはさらに熾烈な戦いが繰り広げられた。1回目はバトン11番手、バリチェロ14番手。そして終了間際の2度目のアタックでも、二人は順調に走行する。ところがその最中に、デビッド・クルサード(レッドブル)がトンネル出口のシケインでクラッシュにより黄旗が出る。そのため、二人はアタック中止を余儀なくされ、バトン12番手、バリチェロ15番手だった。ジェンソン•バトン (12位)「高速コーナーでのアンダーステアを解消するために時間を費やし、この問題は解決し、バランスもよくなった。最後のアタックでは、マシンのフィーリングが良く、セクター1でそれまでのベストタイムを0.2秒くらい縮めることができた。しかし、セクター2に入ったところでクルサードのトラブルによってイエローフラッグが出たため、残念ながらそれ以上タイムを縮めることができなかった。Q2の最後のアタックで、マシンのセットアップが良く、高速コーナーにより合ったフロントエンドになっていたため、最後のセクターではもっとタイムを縮められたと思う。イエローフラッグのため、本当のポテンシャルを出し切ることができなかったのが残念。トップ10に入れなかったことは本当にがっかりだ。それがモナコというものだし、僕らのマシンには前へ出て行けるだけの速さがあるとわかっている。このことが大事なことだ。」ルーベンス・バリチェロ (15位)「Q2は、僕らにとって本当に残念なセッションだった。不運にも、最初のアタックはトラフィックのせいでうまくいかず、2回目のアタックはイエローフラッグによって妨げられてしまった。マシンにはQ3にいけるだけのパフォーマンスがあっただけに、残念だ。しかし、F1には「たられば」などない。僕は15番手だったため、厳しいレースになるだろう。」スティーブ・クラーク レース兼テスト担当 ヘッド・エンジニア「残念ながら、10分短かった。午前のセッションがウエットだったため、われわれはQ1で早めにプライム(ハード側)タイヤを使い、オプション(ソフト側)タイヤは最後のアタックに使うことにした。これが両マシンで功を奏し、余裕をもってQ2に進んだ。2人は、完ぺきにバランスをつかめていなかったため、Q2はいつも難しいものだった。しかし、フロントウイングを調節してタイヤ圧を変えたところ、マシンは良くなった。デビッド・クルサードのアクシデントが起こったとき、2人ともQ3に進めるだけのペースでアタック中だった。最高のトラックコンディションを使うために、われわれはセッションの終盤に走行していたが、最後にトラブルが起こる時は、このようなポジションになることはわかっていた。ドライでのレースは、われわれにとって大変難しく、フラストレーションの溜まるものとなるだろう。どちらのドライバーもマシンに十分なポテンシャルを持った上での予選だった。ここでオーバーテイクをするのはほとんど不可能だ。もしウエットのレースになれば、ポイント獲得の可能性はぐっと高くなるだろう。2人のドライバーは経験豊富で、どちらもウエットでの走りがすごくいい。ルーベンスはかつて競争力がないマシンでも、モナコで2位に入っており、ジェンソンの初勝利はウエットレースだった。雨が降った場合の結果を予想するのは、あまりにも多くの可能性が考えられるので、非常に難しいことだ。コンディションが変わっていく場合は特に。ここでのウエットレースは、あらゆるトラブルを引き起こす。距離を保ち、すべてに適切な対処をとれば、良い結果が残せる。」
全文を読む