ホンダは、F1第4戦スペインGPのフリー走行で、ジェンソン・バトンが15番手、ルーベンス・バリチェロが17番手だった。ヨーロッパラウンド開幕戦となるスペインGP午前中のフリー走行では、多くのチームが新パッケージのマシンを走らせた。ホンダもノーズに搭載されたウイングやリム・シールドをはじめ、随所に改良を加えている。
快晴のもと行われた1回目フリー走行は、路面温度が上がり、ラバーが乗るのを待って、走行を開始。このセッションで、バトンは10番手、バリチェロは18番手だった。午後は快晴、微風、気温24℃、路面温度35℃というコンディションで始まった。ホンダの2台はロングランを中心に、2種類のタイヤ比較をこなす。バトンは34周を走って、15番手。バリチェロは31周で、17番手だった。ジェンソン・バトンフリー走行1回目 10番手 1分22秒632フリー走行2回目 15番手 1分23秒263「先週のテストでは天候が悪くて走行できなかったから、今日のセッションはとても重要だった。だから、新しいスペックを搭載したマシンで周回を重ねることができてよかった。バランスが難しくてまだベストのセットアップを見つけられてはいないが、明日はよくなる自信がある。先週のテストが終わってから、僕らは予選の最終セッション(Q3)に残り、トップ10に入ることを期待している。バーレーンではこれができた。今回はマシンに改良が施されているので、バーレーンに続き、トップ10内に入れるだけの大きな進化に期待したい。」ルーベンス・バリチェロフリー走行1回目 18番手 1分23秒353フリー走行2回目 17番手 1分23秒415「今日はタフな一日だったが、一番の目標は、マシンが先週のテストと同じようなフィーリングになるよう調整することだった。しかし、マシンのバランスやフィーリングが全く変わっていて、テストでのイメージを再び取り戻すために、セットアップ作業をかなり懸命にやる必要があった。問題がどこにあるのかを明確にするため、今夜はかなりのデータ分析作業が必要だ。テスト後はとても自信があった。マシンに改良を施したとはいえ、僕らの目標である予選Q3進出を果たすために、まだやるべきことがある。厳しい状況だが、不可能ではない。」スティーブ・クラーク レース兼テスト担当ヘッド・エンジニア「我々は先週ここで新しいパッケージをテストし、それを今回のレースに持ち込んだ。テスト終盤と比べると、今日のトラックコンディションはまったく異なっていた。これからの我々の作業は、予選とレースに向けてマシンを調節し、よいバランスを見つけることだ。我々が本当に前進できているのかは、明日の予選までわからない。そのときに、ライバルの前にいることができたかどうかが、はっきりするだろう。いつもと同様に、予選と決勝に向けて、マシンからベストを引き出すことが一番の目標だ。ここバルセロナではよくテストを行っているが、トラックコンディションや天候が変わるため、ラップタイム向上にはよいバランスを見つけることが極めて重要だ。これまでのところ我々は確実に進歩しているが、今シーズン、他のチームとの差が接近しているため、予選第1セッションを通過するだけでも最大限に集中しなければならない。我々の目標は、2台ともトップ10に入ることだ。」