ホンダF1のテクニカルディレクターを務める田辺豊治が、F1サウジアラビアGPの決勝について記者会見で振り返った。F1サウジアラビアGPを終えて、ドライバー、コンストラクター共にチャンピオンシップ争いはヤス・マリーナ・サーキットでの最終戦まで持ち越されることになった。
「今年、初戦からここまで戦ってきて、最終戦を前に同点となりました。ここで踏みとどまって戦いを挑んでいるのは、よい形で進められてきたということだと思います」と田辺豊治はコメント。「昨年までを見ていただければわかるように、ここまでもつれる形はなかったですし、ずっとチャレンジし続けて、ここにいるというのは、我々の挑戦にとってはポジティブだと思っています」「あちら(メルセデス)も同じ心境でいると思いますが、精神戦、技術面、両方で負けないように最後のレースを迎えたいとも思います」タイトルを賭けた重要な戦いという点で、今回のレースではスチュワードやFIAにもミスがあった。「クリーンなレースを期待していた中でいろいろなアクシデントが起こりました。そういった状況で、迅速な判断がなされたかどうかという点に関しては疑問はあると思ます」「ただ、我々はそうした議論や判断を行なう輪の外にいるため、外から見ている立場ではという話ですけどね」マックス・フェルスタッペンは、F1サウジアラビアGPでもアグレッシブな戦いをみせた。「とにかく最終戦に向けて最善をつくすということです。もちろんドライバーも常に最善を尽くしていますし、最終戦もそうしてドライビングをしてほしいと思います。私からは特に言うことはありません」といよいよ今週末は、ホンダF1としても最終戦となるアブダビGPだ。「アブダビは今年コース改修が行なわれており、ラップタイムも速くなると予想されています」と田辺豊治はコメント。「ホンダF1としてはその新しいデータを元にシミュレーションして、レースに備えていくことになります。レースをご覧いただく方には新しいレイアウトになったところでどのくらい変化があるかに注目して見ていただき、レースを楽しんでいただければと思います」
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