ホンダF1のマネージングディレクターを務める山本雅史が、F1サウジアラビアGPの決勝について振り返った。2回の赤旗中断を挟んだ荒れた展開となったレースでは、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンにレース中に5秒ペナルティが科され、レース後にはハミルトンの追突事故に関して10秒ペナルティが科された。
山本雅史は、それらの裁定に納得していない。「初開催のコースということもありましたが、最初のセーフティカーが出てピットインするときに、ハミルトン選手、ボッタス選手、フェルスタッペン選手の並びのときに、ボッタス選手がハミルトン選手からかなり離れてピットに入っていった。そこに対しても何も言われていません」と山本雅史。「フェルスタッペン選手にハミルトン選手が追突した件も、レッドブルはポジションを戻すと言っているのだから、きちんと先方に連絡するなどの措置を取ってほしかった」「その意味では個人的にはいろいろとフラストレーションのたまるレースでした」ドライバー、コンストラクター共にチャンピオンシップ争いはヤス・マリーナ・サーキットでの最終戦まで持ち越されることになった。ドライバーチャンピオンシップは同一ポイントながら優勝回数に勝るフェルスタッペンが優位に立っている一方で、コンストラクターチャンピオンシップはレッドブル・ホンダがメルセデスに対して28ポイントのビハインドになっている。「選手権的には同点にはなりましたが、フェルスタッペン選手9勝、ハミルトン選手8勝で、ランキングトップは維持しました」と山本雅史。「最終戦で勝った方がチャンピオンという分かりやすい状況になった。ホンダF1としては最後までしっかりやりきりたいと思います」