ホンダF1のテクニカルディレクターを務める田辺豊治が、2021年F1ブラジルGPの決勝レースを振り返った。2番グリッドからスタートして1コーナーでトップに立ったマックス・フェルスタッペンだったが、10番グリッドからスタートしたライバルのルイス・ハミルトンに敗れて2位でフィニッシュ。チームメイトのセルジオ・ペレスもバルテリ・ボッタスの後塵を拝して4位という結果に終わった。
「4台完走、4台入賞を目指していると普段から言っていますが、今回は4台完走3台入賞という結果で、メルセデスにやられたレースとなりました」と田辺豊治はコメント。今週末、ライバルのメルセデスは、ルイス・ハミルトンに5基目となる新品エンジンを投入した。それを田辺豊治はどのように見ているのだろうか。「メルセデスのトト・ヴォルフ代表自身が、自分たちのICEは距離を重ねると劣化が激しいので新しいものを入れたとおっしゃっていましたが、そのとおりの状況だったと言えます」と田辺豊治は語った。「実際に馬力は回復しており、元々メルセデスはストレートが速いクルマですが、昨日のスプリント予選は驚異的な速さでした。その意味では予想どおりの展開でもあり、予選タイム取り消し、5グリッド降格などのハンディを克服しての優勝ということで非常に強かったという印象です」対抗策としてホンダも新品のF1エンジンを投入する可能性について質問された田辺豊治は「メルセデスのICEと我々のICEとでは距離に対しての劣化の度合いが違います。彼らの結果を見て何かをするかということはありません」と語った。残り3戦での大敗。この結果を田辺豊治はどのように見ているのか。「22戦分の1は22戦分の1です。ただ、現在フェルスタッペン選手がドライバー選手権、レッドブルがコンストラクター選手権を争っていることを考えると、1戦1戦が取り返しつかない状況にあるので、非常に大きな1敗だと捉えています」残り3戦のうち2つが初開催のサーキットとなる。それらの高速なサーキット特性はメルセデスに有利と考えられている。「初めてのサーキットでは、持っている情報の中からシミュレーションをして、想定を多くして備えることが大事です」と田辺豊治はコメント。「やってはいけないのはミスです。クルマを止めてしまうミスやセッションを失うミスはなくさなければいけません。そうしたミスをせずに戦うことが残り3戦で重要です」
全文を読む