ホンダF1のテクニカルディレクターを務める田辺豊治が、2021年F1ブラジルGPの決勝を振り返った。マックス・フェルスタッペンがポールポジションから好スタートを決めて、序盤は1-2体制を築いたレッドブル・ホンダだったが、メルセデスに逆転を許し、フェルスタッペンが2位、セルジオ・ペレスが4位とメルセデスの後塵を拝した。
アルファタウリ・ホンダは、ピエール・ガスリーが2台のアルピーヌを倒して7位でフィニッシュ。角田裕毅は序盤の接触とペナルティが響き、15位でレースを終えた。「今日のサンパウロGP決勝は、レッドブル・レーシング・ホンダのフェルスタッペン選手がメルセデスとの激しいトップ争いを繰り広げたものの2位、ペレス選手権が4位と悔しい結果に終わりました」と田辺豊治。「2台ともいいスタートを決めて、序盤は1-2のポジションで走行していましたが、中盤以降に巻き返され、ライバルの底力を見せつけられたと感じています。それでも、2位と4位でフィニッシュできたことや、最後にペレス選手が獲得したファステストラップによる1ポイントなど、今後のチャンピオン争いにつながるレースができたと思っています」「スクーデリア・アルファタウリ・ホンダのガスリー選手は、戦闘力が拮抗した中団のマシンとの争いとなり、難しい展開でしたが7位入賞を果たしました。終盤にコンストタクターズチャンピオンシップでのライバル、アルピーヌの2台をオーバーテイクするなど、いい走りを見せました」「角田選手は序盤にオーバーテイクを仕掛けた際に、他車に接触し、車体にダメージを負うとともに、その接触によるペナルティを受けてしまうなど15位という結果でしたが、週末を通してスピードはありましたので、次のレースに期待しています」「来週には中東に移動して3連戦の3戦目、カタールGPになります。F1勝つ開催のサーキットとなりますので、HRD-Sakura、HRD-UK、そしてチームと協力して、きっちりと準備を行って臨みたいと思います」
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