ホンダF1のテクニカルディレクターを務める田辺豊治が、2021年F1ブラジルGPの予選を振り返った。第19戦サンパウロGPがブラジルのインテルラゴス・サーキットで開幕。スプリント予選フォーマットの今大会は、60分のフリー走行と予選が行われ、マックス・フェルスタッペンがフロントローの2番手に。ホンダF1パワーユニット勢はトップ5のうち3台を占めた。
「走行初日となった本日の金曜日には、FP1に続いて早速予選が行われました。その予選では、レッドブル・レーシング・ホンダのフェルスタッペン選手が2番手、ペレス選手が4番手、さらにはレッドブル・レーシング・ホンダスクーデリア・アルファタウリ・ホンダのガスリー選手が5番手と、トップ5にHonda勢の3台が入る結果となりました」と田辺豊治。「角田選手は残念ながら13番手でQ2敗退となってしまいましたが、ここインテルラゴス・サーキットでの初走行となったFP1、その後の予選でもいいペースを見せていたので、明日のスプリント予選を上手く使って、日曜の本番レースにつなげられればと思います」「予選開始時からはパルクフェルメルールが適用されますので、1時間のFP1走行終了から予選までの2時間半の間に走行データを解析し、車体側・PU側ともに課題を潰し込んでベストな状態にすることが求められます」「通常のレースウイークと比べて短い時間で最適化を進めるという点で、エンジニアにとっても非常に忙しい一日になりましたが、同様のフォーマットで行われたイギリスGP、イタリアGPからの学びもあり、プロセス自体は順調に進めることができました」「明日のスプリント予選、そして日曜のレースでは、両チームそれぞれのライバルとは僅差の戦いになるはずです。今週もチームとともに各セッションに最善を尽くして臨みます」