ホンダF1のテクニカルディレクターを務める田辺豊治が、F1エミリア・ロマーニャGPの金曜フリー走行を振り返った。イタリアのイモラ・サーキットで開幕したF1エミリア・ロマーニャGPは、初日のフリー走行を終え、何度かの中断を挟みながらも、ホンダのF1パワーユニット勢が両セッションでトップ3以内につけた。
「今日のエミリア・ロマーニャGP初日は、両チームにマシンを止めるトラブルが発生しましたが、トラブルフリーだったスクーデリア・アルファタウリ・ホンダのガスリー選手がFP2で3番手、角田選手が7番手、レッドブル・レーシング・ホンダのペレス選手が6番手と、まずまずの状態で週末のレースに向けたスタートを切ることができました」と田辺豊治はコメント。「FP1では角田選手のマシンの電気系データに気になる部分があったため、FP2に向けてPU・車体の確認と、関連する部品の交換を行いました。レッドブル・レーシングはFP1でペレス選手が接触によりマシンを止め、FP2ではフェルスタッペン選手がドライブシャフトの異常により5周のみの走行となりました」「トラブルはありましたが、2つのチームを通して本日得られたデータをここから解析し、明日の予選、日曜の決勝に向けてさらなるセッティングの最適化を進めます」レッドブル・レーシング・ホンダにとっては、両ドライバーとも走行時間が短くなり、厳しい一日となった。セルジオ・ペレスは、FP1でエステバン・オコン(アルピーヌ)との接触によって左リアタイヤがパンクし、ホイールにもダメージを受けたことでスピンを喫してストップした。このインシデントについてスチュワードによる審議が行われたが、接触時には全チームが通信障害によってドライバーとコミュニケーションを取ることができなかった状況が考慮され、両ドライバーとも不問に付された。午後のFP2では、マックス・フェルスタッペンが2度目のアタックで全体ベストタイムのペースを刻んでいたところ、最終コーナーの縁石を越えたところでドライブシャフトの問題が発生。フェルスタッペンは、セッション開始10分ほどで走行終了を余儀なくされた。この結果、フェルスタッペンは、FP1で首位を0.058秒差の3番手につけたものの、FP2では14番手に。ペレスはFP1で16番手、FP2で6番手となって一日を終えた。スクーデリア・アルファタウリ・ホンダは、ピエール・ガスリーが好走を見せ、FP1で5番手に。角田裕毅はガレージでの作業時間が長引きいて20番手となったが、午後は両選手とも快調なペースを披露し、ガスリーがトップと0.078秒差の3番手、角田はペレスの直後の7番手につけた。2021年 F1エミリア・ロマーニャGP FP2 結果・タイム1.バルテリ・ボッタス(メルセデス) - 1分15秒5512.ルイス・ハミルトン(メルセデス) - 1分15秒5613.ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ) - 1分15秒6294.カルロス・サインツ(フェラーリ) - 1分15秒8345.シャルル・ルクレール(フェラーリ) - 1分16秒3716.セルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ) - 1分16秒4117.角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ) - 1分16秒4198.ランド・ノリス(マクラーレン) - 1分16秒4859.アントニオ・ジョビナッツィ(アルファロメオ) - 1分16秒51310.ランス・ストロール(アストンマーティン) - 1分16秒73711.エステバン・オコン(アルピーヌ) - 1分16秒81712.ニコラス・ラティフィ(ウィリアムズ) - 1分16秒82313.フェルナンド・アロンソ(アルピーヌ) - 1分16秒83514.マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ) - 1分16秒99915.セバスチャン・ベッテル(アストンマーティン) - 1分17秒09216.ジョージ・ラッセル(ウィリアムズ) - 1分17秒17917.キミ・ライコネン(アルファロメオ) - 1分17秒27318.ダニエル・リカルド(マクラーレン) - 1分17秒28119.ミック・シューマッハ(ハース) - 1分17秒35020.ニキータ・マゼピン(ハース) - 1分17秒857
全文を読む