ホンダのF1撤退という決定は、マックス・フェルスタッペンが2021年シーズン末にフリーエージェントになることを意味するかもしれない。マックス・フェルスタッペンとレッドブルとの現在の契約は2023年までとなっているが、今年始め、レッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、フェルスタッペンの契約には、ホンダがF1撤退を決定した場合にチームを離れることを合意する解除条項の存在をほのめかしていた。
「原則として、この契約は固定されている。通常通りに進めば、すべてはお膳立てされている」とヘルムート・マルコは1月に語った。「現在、我々は2021年までホンダと契約を結んでいる。そして、エンジンのないF1カーとなれば、もちろん難しい話になるだろう」「したがって、フェルスタッペンを維持するためには競争力のあるエンジンが必要であることは明らかだ」2021年限りでのホンダのF1撤退が発表された今、レッドブルには難しい2つの問題がある。1つは2022年に新しいエンジンサプライヤーを見つけること、そして、もう1つはマックス・フェルスタッペンにそれ以降もレッドブルに残留することを説得することだ。2022年のレッドブルのエンジンオプションは明らかに希薄だ。メルセデス、フェラーリ、ルノーの3社がサプライヤーとなるが、喧嘩別れしたルノーとは明らかにわだかまりが残っている。メルセデスとフェラーリも、2015年と同じように、競争力、ロジスティック、もしくは政治的理由によってレッドブルへの供給を躊躇することが考えられる。F1の競技規則では「FIAの要請があれば各製造者は少なくとも3つのチームに供給する必要がある」と述べられており、ワークスチームのみの供給となるルノーが供給を義務付けられる可能性がある。ルノーF1のチーム代表を務めるシリル・アビテブールは「我々は規制を知っており、規制を遵守する」と語る。「議論されるのは、レッドブルが解決策を見つけられなかった時点になってからだと思う。私はそのような状況にならないことを本当に望んでいる」しかし、そのような解決策ではF1ワールドチャンピオンを狙うマックス・フェルスタッペンを納得させることはできないかもしれにあ。したがって、ホンダのF1撤退という爆弾ニュースの後のマックス・フェルスタッペンの結論は、2022年のメルセデスのF1シート獲得ということになるだろう。そして、その難問の鍵を握っているのはルイス・ハミルトンかもしれない。
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