ホンダF1は、2020年のF1世界選手権 第5戦 F1 70周年記念GPに、レッドブル・レーシング、アルファタウリ・ホンダとともに2チーム4台体制で挑む英国・シルバーストーンでの2戦目、チームは1戦目での経験を活かすべく力を注ぐ。オーストリアでの2連戦に続き、同じ開催地でのダブルヘッダー2戦目はシーズン2度目。チャンピオンシップ全体を考えても、第5戦となるこのレースではしっかりとポイントを獲得していきたいところだ。
田辺豊治(ホンダF1 テクニカルディレクター)「今週末は先日に続き英国、シルバーストーン・サーキットでのレースとなります。今回はF1グランプリ70周年の記念大会としてレースが開催されます。先週のレースでは、終盤に波乱が起こる展開の中、高速サーキットでまずまずの戦いを見せられたことはポジティブにとらえています。今週末のレースに向けても、そこで得られたデータをもとにチームとともにさらなるパフォーマンスの改善に努めています。今回も両チームとも強力なライバルを相手に戦うレースになりますので、先週末に得られたいい流れを活かし、レースに臨みたいと思います」マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)「毎週末、僕たちは結果を最大化している。僕は過去2戦を2位で終えているのでさらにそう思うし、良い結果だった。もちろん、特に予選だけでなく、シルバーストーンのようなトラックではレースでも僕たちには彼らに対してまだかなりのペースが足りないので、勝利のために彼らと戦うことはできていないけど、プレッシャーをかけ続けることはできている。それでも表彰台に立つのは良いことだし、次の週末に何が起こり得るかはわからない。前回のレースの終わりはかなりクレイジーだった! 今週末のタイヤコンパウンドは柔らかくなるし、天候も暖かくなるので、戦略も異なっていくる可能性があるので楽しみにしている。僕たちはシルバーストーンで1週間を過ごしたので、誰もがトラックでマシンがどのように走るかを知っているので、マシンについてさらに学び、さらに改善できるかどうか見てみよう。もちろん、バルテリのパンクで彼がポイント圏外に落ちたのはラッキーだったけど、僕は自分のやっていることを続け、毎週末プッシュしている。僕たちがプレッシャーをかけることができることを願っているし、今年はまだたくさんのレースが残っている。現時点でのペースを把握し、勝利のために戦うことを現実的に考える必要がある。通常の状況でのチャンピオンシップは非常にトリッキーだけど、クルマはより良くなっている、予測しやすくなっているので、戦いを続けることができれば、必ずチャンスはある。僕たちはギャップを埋めて、彼らに楽させないように努力を続けていく」アレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)「レースはOKだった。マグヌッセンとの衝突は、そこからのレースをはるかに難しくした。僕たちはピットストップをして、その後、5秒ペナルティがあったのでトリッキーだったけど、結果としてはまったく悪くなかった。僕たちは本当に良いリカバリーができたし、ペースは強力だったので、フィールドを抜けていくことができた。もちろん、8位は僕たちが望んでいる順位ではないけど、オープニングラップ後に僕たちがどこにいたかを考えれば、それは良いカムバックだった。今週末は主にマシンをもっと快適にして、攻略することが重要になってくると思う。ロングランペースは良好だ。とにかくショートランのペースに取り組む必要がある。今週末同じトラックにいるのは良いことだ。学んだこと、取り組む必要があることを直接比較できるからね。先週末に苦労したエリアに焦点を当てて、そこを合わせ込んいくつもりだ。毎年マシンはどんどん速くなっているので、今回はそれらのコーナーを最も速いタイムで通過することになるかもしれない。巨大なダウンフォースがあるので、一部のコーナーはもはやコーナーではなくなっているし、考えるだけでクレイジーだ。コプス全体を通してほぼ全開だし、マゴッツ-ベケッツは1回リフトするだけだ。それによって、ある意味現在のスピードになっている。タイヤは間違いなく話題になっている。2週目は3つのすべてのタイヤが柔らかいコンパウンドになるし、ハードタイヤがなくなり、ミディアムコンパウンドが週末で最も硬いタイヤになる。だから、私たち全員が様々な戦略を試してことになると確信している。実際には厳しいものになるだろうし、今週末はより戦略的なレースになるだろう。コンパウンドの変更が僕たちに合っているかどうかはわからないけど、僕たちはタイヤにかなり慣れているので、うまくやれる可能性はあると思う。僕たちはそのような問題に苦しんでいない数少ないチームの1つだ。僕たちはタイヤをうまく使えているし、ホンダは熱とPUの冷却に優れているので、日曜日に僕たちには強力なパッケージがあると思う。土曜日にもう少し仕事をする必要があるだけだと思っている。それができれば、今週末は良い仕事ができると確信している。それでも、僕たちは自分自身に焦点を当て、改善する必要があるエリアに取り組む必要がある。今週末は気温が高くなりそうなので、メルセデスは僕たちに近くなるはずだ。彼らと戦えることを期待している。ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)「シルバーストンの2戦目は全員がより柔らかいタイヤを使用することになっているので、1戦目と2戦目では取り組み方をそれぞれ考えなくてはいけない。高速コーナーが多いコースではタイヤに負荷がかかるので、オーバーステアやアンダーステアがどれだけ出るかが予選に影響する。レースの距離を考えると、タイヤマネジメントも重要になるだろう」ダニール・クビアト(アルファタウリ・ホンダ)「シルバーストンでは、1週目と2週目で使用するタイヤコンパウンドが異なる。2週目により柔らかいタイヤを使用することになるのは大きな変化だし、フリー走行でなるべく早くタイヤの特性を理解して、マネジメントの方法を見つけなければならない」
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