ホンダF1のテクニカルディレクターを務める田辺豊治が、F1オーストリアGP初日のフリー走行を振り返った。「いよいよ待ちわびていたオーストリアGPが始まりました。ライバルのマシンとともに我々のマシンがサーキットを走る姿を見られることを素直に嬉しく思っています」と田辺豊治はコメント。
新型コロナウイルス対策としてグランプリは無観客で開催されており、チーム同士はぞれぞれ“バブル”内での作業が求められている。そのため、レッドブルとアルファタウリの2チームに分かれたホンダF1のスタッフ同士が直接コンタクトをとることはできないと田辺豊治は説明する。「今回レースを開催するにあたってパドック内の行動には多くの制約があります。2チームに分かれる我々のメンバーが直接コンタクトできないなどやや不便な部分もありますが、普段と変わらずマシンを少しでも速く走らせるために作業を進めています」「また、サーキットには今までとは大きく異なる光景が広がっています。グランドスタンドをはじめ、全くファンの皆さんの姿がないのはとても寂しく感じます」F1オーストリアGP初日のフリー走行では、ホンダF1エンジン勢は、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンがトップから0.911秒差の8番手、アレクサンダー・アルボンが13番手。アルファタウリ・ホンダはダニール・クビアトが12番手、ピエール・ガスリーが17番手でセッションを終えている。タイムシートの順位としては良い数字ではないが、パワーユニット自体は問題なくスムーズな一日だったと田辺豊治は振り返る。「今日のセッションはPUサイドとしては4台とも大きな問題なくスムーズな一日でした。さらにセットアップを煮詰め、明日以降の予選と決勝に臨みたいと思います」関連:F1オーストリアGP フリー走行2回目:ハミルトン最速でメルセデスF1が1-2