ホンダF1のテクニカルディレクターを務める田辺豊治は、他のエンジンメーカーと比較して判断するのは時期尚早ではあるものの、この冬に良い進歩を遂げることができたと自信をみせる。昨年、レッドブルとのパートナーシップを開始したホンダのF1エンジンは大きな進歩を果たした。レッドブルは3勝と9回の表彰台、姉妹チームのトロロッソも2回の表彰台を獲得し、ホンダのF1エンジンにライバルと戦えるパフォーマンスがあることを示した。
「今年はレッドブル・レーシングとの2年目であり、アルファタウリ(旧トロロッソ)との3年目です」と田辺豊治は説明する「我々はレッドブル・テクノロジーと仕事をしており、それらにはレッドブルおよびアルファタウリと相乗効果があります」「私たちはシャシーのインストールパッケージに関してレッドブル・テクノロジーと密接に連携しており、各チームのパッケージに昨年よりも多くの時間を費やすことができました。それは良いことです」「PUのパフォーマンスと信頼性の両方に常に取り組んでおり、レースの使用モードと燃費について譲歩しています。焦点を当てなければならない項目は本当にたくさんありますが、今年の3つの大きな項目はパフォーマンス、信頼性、パッケージングです」アルファタウリは、ホンダのパッケージが“大きな進歩”だと絶賛しているが、田辺豊治はホンダとしてはやらなければならない仕事を下までだと語る。「そこは大きな進歩ではないんですが、デザイナーが大きな進歩だと言ったのかもしれませんね」と田辺豊治はコメント。「微調整でした。我々はパッケージを改善するためにチームと非常に一生懸命働きました」ホンダF1は、望んでいた冬とプレシーズンテストを過ごせたかと質問された田辺豊治は「そうですね。昨年よりも良かったと思います」と語った。