バルセロナで行われていたF1プレシーズンテストは最終日を迎え、ホンダのF1エンジンを搭載するレッドブル・レーシングはトップから0.073秒差の2番手タイムでテストを締めくくった。午前のセッションを担当したアレクサンダー・アルボンは、序盤で空力テストを行った後、ピレリタイヤの真ん中のコンパウンドにあたるC3で、全ドライバー中唯一ベストラップを記録した。
アレクサンダー・アルボンは59周を走行し、マックス・フェルスタッペンへバトンタッチ。午後のセッションでは、よりパフォーマンス確認に注力して走行した。2番目のコンパウンドとなるC4タイヤで1分16秒269のベストタイムをマークしたフェルスタッペンは、一番柔らかいC5タイヤのバルテリ・ボッタス(メルセデス)と0.1秒差以内につけ、レッドブル・レーシングにとっては上々の結果でテストを終えました。アルファタウリ・ホンダも、午前・午後ともに担当したダニール・クビアトが160周と多くの周回数を走行。有益なロングランをこなすと同時に、C4タイヤでは燃料搭載を少なくしての走行も行い、1分16秒914をマークした。6日間の過密なテスト期間を終えまが、HRD Sakuraとミルトン・キーンズでは、さらなる調整が行われる。開幕戦オーストラリアGPの決勝は、3月15日だ。田辺豊治(ホンダF1 テクニカルディレクター)「例年よりも短い日程で行われた6日間のオフシーズンテストが今日で終了しました。両チームともに大きな問題は発生せず、貴重な走行時間を無駄にすることなく、多くの周回を重ねることができました。Aston Martin Red Bull Racingと780周、Scuderia AlphaTauriとは769周、Hondaとして合計で1,549周・7,211㎞を走行し、数々の確認テストを行いました。多くのデータを得られ、とてもポジティブなテストになったと感じています。6日間を通して比較的安定した天候ではあったものの、午前・午後での路面温度変化や風向きその強さなどが、F1の車には大きな影響を与えます。それに加えて各チームが異なるプログラムで走行をしているので、この段階で各チームの相対的な実力を語ることは時期尚早ですが、シーズン開始に向けていい準備ができたと考えています。ここからテストで使用したパーツの確認を進めたり、エンジニアたちがデータの分析を進め、最後の最後まで改善に向けた努力を続けていくことになります。あと16日でオーストラリアGPが始まります。いい戦いができるよう、万全の準備を整えて挑みます」マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)「この2週間で、メルボルンでの開幕戦に向けて、はっきりと手ごたえが感じられ、いい準備ができました。6日間で望んでいたことをすべて試せて、満足しています。もちろん、ハードワークを止めていいとは思っていないし、改善できる箇所は常にあるものです。完璧なマシンなど存在はしませんし、ましてやシーズン前のこの時期です。さらなる進化を目指して取り組んでいかなければなりません。僕もアレックス(アルボン)も、いくつかミスはありましたが、心配はしていません。開幕戦でそうなるよりも、このテストの場でマシンの限界を見極めたかったのです。あとでボロが出るよりもよかったですし、メルボルンではさらなるペースを発揮できると思います。メルセデスは予想通り速いですが、現時点ではあまり気にしないようにしています。彼らがどんなことをしているのかは分からないので、自分たちのことに集中すべきです。僕らのペースはなかなかいいですし、いいスタートになりました。メルボルンで競争力を発揮できればと思います」アレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)「テスト6日間は、とても充実しており、スムーズに進みました。多くの周回を重ねることができて、さまざまな開発パーツをテストし、いい結果を得られました。解析するデータはたくさんありますが、マシンに対する理解が深まり、優れた部分も発見できたので、非常に好調なテストでした。メルセデスは間違いなく速いですし、フェラーリも好調そうなので、それぞれの立ち位置を見極めるのはとても難しいです。マシンには、最初の周回から力強さを実感できて、初日から満足していますが、開幕戦が始まるまでは状況は分かりません。いよいよレースというのは信じられませんが、ワクワクして待ちきれません」ダニール・クビアト(アルファタウリ・ホンダ)「とても実りある一日になりました。多くの周回を重ね、取り組んだ内容に満足しています。コースに出るたびに気づきや学びがたくさんあるので、今日のデータはすべて解析し、オーストラリアでの開幕戦に向けてベストなパッケージを準備します。今日の前半の課題が、僕の最速ラップに約0.1秒影響しましたが、午後のプランにその対策を盛り込み、セッション中に解決しました」
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