ホンダF1のマネージングディレクターを務める山本雅史は、2020年のF1世界戦選手権ではレッドブルとマックス・フェルスタッペンにどのサーキットでも勝てるF1エンジンを与えたいと語る。昨年、ホンダのF1エンジンは大きなステップを果たし、マックス・フェルスタッペンは、レッドブル・リンク、ホッケンハイム、インテルラゴスというロングストレートを特徴としたサーキットで勝利を収めた。
しかし、ヘルムート・マルコはシーズン開幕前に掲げた“5勝”という目標には届かなかった。ヘルムート・マルコは、ホンダF1との2年目となる2020年の目標として“5勝以上とタイトル獲得”を掲げている。山本雅史は、2020年のF1世界選手権の22戦すべてレッドブルが勝利する最高のチャンスを与えられるようにしたいと考えている。よりパワーに依存していたサーキットでは、レッドブル・ホンダは強い結果を達成できなかった。レッドブル・ホンダは、メルセデスに次ぐ2番目のチームとして2020年の開幕戦を迎えられるかとの意見に山本雅史は「我々はその見解に同意します」とコメント。「それを実現するために、ホンダとして良いエンジンを準備する必要があります。昨年は不安定とまでは言いませんが、サーキットに向き不向きがあったと思います。そうあるべきではないと思っています」「我々はマックスにすべてのレースでどこにいても良い、『我々はここにいる』と言えるようにならなければなりません。我々はそのようなエンジンを提供し、優れた開発をしていかなければなりません」山本雅史は、マックス・フェルスタッペンとレッドブルがホンダの今年の目標達成を促進した考えている。「スペック1からスペック4まで、計画どおりすべてが順調に進みました」と山本雅史は語る。「優れたチームであるレッドブルと、優れたフィードバックを提供する優れたドライバーであるマックス・フェルスタッペンのおかげで、開発が促進され、スムーズに進められたと言えます」「過去と比較して、チームやマックスに我々が与えたものはおそらくパワーユニットの信頼性だと思っています。それによって、彼は予選にむけてセットアップにより多くの時間をかけることができています」と山本雅史はコメント。「彼はエンジンが壊れることを心配する必要はなくなりました。それによって、彼はレースと予選のためにもっと時間をかけることができました。それがマックスが2018年よりもより良い結果を残せた理由だと思っています」また、山本雅史は、マックス・フェルスタッペンとホンダF1との関係は、若き日のアイルトン・セナとの関係を見ているようだと語る。「彼は若いですが、彼のドライビングは非常に印象的です。ホンダとの関係という点で、若き日のセナを見ているようです。マックスはホンダに敬意を払ってくれています。彼はホンダのことを親しい仲間だと感じてくれています。オーストリアの表彰台でバッジを示してくれたのは、彼もとても満足していることの証明かもしれません。これは彼のために良いエンジンを提供したいという感情を与えてくれます。もちろん、4人すべてのドライバーが我々にとっては重要です」山本雅史は、マックス・フェルスタッペンがホンダというブランドに親近感を抱いてくれていると語る。「我々が示した勝利への情熱が、彼との関係をより強いものにしています。また、彼は我々のF1 R&Dセンターと大量生産サイトにも来てくれました。それらの施設では本当に多くの人々が働いており、彼は実際にそれを目にしました。そこで彼は長さ1キロメートルくらいの人々のトンネルをハイファイブをしながら通過しました! そのようなことが彼にホンダについてより強い印象を与え、ホンダへのより強いコミットメントを与えたのかもしれませんね」
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