ホンダF1のマネージングディレクターを務める山本雅史が、F1日本GPでトロロッソ・ホンダからフリー走行1回目に出走した山本尚貴に言及。今後のF1活動については何も決まっていないと語った。ホンダが支援するSUPER GTとスーパーフォーミュラの現役チャンピオンである山本尚貴は、鈴鹿サーキットでピエール・ガスリーに代わってトロロッソ・ホンダ STR14をドライブ。F1日本GPでの日本人ドライバーの走行は2014年の小林可夢偉(ケータハム)以来となった。
30周を走行した山本尚貴は、トップから3.2秒差、チームメイトのダニール・クビアトとは異なるプログラムではあるものの0.098秒差の17番手タイムでセッションを終えた。山本尚貴の走行について「彼とも話をしましたが、これまで彼はF1のシミュレータに2回乗っただけで、初めてのF1の実走行を公式セッションで行なうという難しい状況の中、非常によい仕事をしたと思います」と山本雅史はコメント。「ダニーとはプログラムが違う中で、鈴鹿マイスターという強さを見せることができたと思います」「本人に聞いたら『やばいです。加速がすごいです。シートが背中にめり込んでいる感覚』だと言ってました。1時間半本当によい仕事をしてくれて、ホンダにとっても、チームにとってもよい機会となった」「これから彼が数週間後にスーパーフォーミュラの最終戦でチャンピオンを戦うに当たって今回の経験が寄与するのではないかと思います」一回限りのドライブではなく、来季のF1デビューやリザーブドライバー契約など山本尚貴には様々な期待がかけられている。山本雅史は「現時点では何も話していませんし、決めていません」と語るにとどめた。山本尚貴も来年や再来年にF1を目指す可能性について「FP1を終えたばかりの今の時点で言えることは、まずはチームとFP1についてよく話をする必要があります。その後、ホンダや様々な関係者と議論していく必要があります」と語っている。しかし、レッドブル、特にトロロッソは若手ドライバーを育成することが目的であり、31歳の山本尚貴がそこに入る込むにはチームの方針とはズレが生じているかもしれない。レッドブルのF1チーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは、山本尚貴の2020年のトロロッソ・ホンダのF1レースシート獲得への期待に厳しい評価を下している。「彼はここでのF1マシンでの初めてのセッションで非常に良い仕事をした」とクリスチャン・ホーナーは語った。「彼は非常にうまく義務を果たしたと思う。彼はここでのレースで非常に成功したキャリアを送っている。彼は現時点では基準に適合していないが、今日、彼を走らせて、観てみる価値があったのは確かだ」「トロロッソの走行計画の正確な詳細はわらないが、2台のマシンを標準セッティングで走らせるはごく普通のことだ。彼はかなりまともな仕事をした」
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