ホンダF1のテクニカルディレクターを務める田辺豊治が、ホームレースとなる鈴鹿サーキットでのF1日本GPへの意気込みについて記者会見で語った。今年からホンダはトロロッソに加えてレッドブルにF1エンジンの供給を開始。2015年にF1復帰してから成し遂げることができていなかった表彰台、優勝、ポールポジションを獲得し、今年の日本GPでは好成績に期待がかかっている。
日本のファンもホンダへの期待は大きく、1万席用意されたホンダ応援席は完売。チケットもほぼソールドアウトとなった。鈴鹿でのレースはホンダにとってどのようなものかと質問された田辺豊治は「非常に特別なレースです。日本GPは我々のホームレースであり、鈴鹿サーキットはホンダが所有しています。日本のすべてのファンが、ホンダを搭載したマシンに良い結果を望んでいます」とはコメント。「一方でそれはある意味で我々にとってプレッシャーでもあります。ですが、ファンは我々により多くのパワーを与えてくれます。週末の準備という点では他のレースとセッティングは同じです。適切にパワーユニットをセットアップしてベストを尽くすだけです」台風19号の接近に伴い、F1は安全面を最優先して土曜日のセッションをすべて中止するという決断を下した。「土曜日にここに来ることを望んでいたファンのことを思うと残念です」と田辺豊治はコメント。「パワーユニットの設定という観点では、今日の午後に予選とレースに向けてパワーユニットをセットアップしました。台風が日本に上陸した後、素早く過ぎ去ってくれることを願っています」