夏休み前最後のラウンドとなる、第12戦 F1ハンガリーGPが開幕し、フリー走行が行われた。午後にはウエットコンディションになるなど、不安定な天候だったが、レッドブル・ホンダの2台は好調なペースを維持しました。FP1はドライコンディションとなり、マックス・フェルスタッペンはハンドリングにやや苦しんで2度のスピンを喫したものの、首位から0.165秒差の2番手タイムをマーク。ピエール・ガスリーも好調な走りで、フェルスタッペンから約0.3秒差の4番手につけた。
トロロッソ・ホンダも堅調な出だしで、ダニール・クビアトが13番手、アレクサンダー・アルボンが14番手でセッションを終える。FP2開始直後、アルボンが最終コーナーで芝生に乗り上げてバリアへクラッシュ。この日の走行を終えることとなった。このセッション中に雨が降り出し、インターミディエイトタイヤでの走行を余儀なくされたため、これ以上タイムが伸びることはなく、ガスリーがソフトタイヤでトップタイム、フェルスタッペンがミディアムで2番手につけ、レッドブルが1-2。トロロッソのクビアトも10番手タイムでセッションを終えた。田辺豊治(ホンダF1 テクニカルディレクター)「今日は午前のFP1はドライ、午後のFP2はウエットでのセッションになりました。明日の予選も雨になる可能性があるようなので、FP2でウエットの中で走行できたことはよかったと思います。Aston Martin Red Bull Racingの2台が両セッションをまずまずのポジションで終え、サマーシャットダウン前最後のレースをいい形でスタートすることができました。Red Bull Toro Rosso Hondaについてはまだパッケージとして改善の余地がありますので、今夜の作業でセッティングの見直しを進めます。Red Bull Toro Rosso Hondaのアルボン選手にケガなどがなかったことは幸いだったと感じています」ピエール・ガスリー「今日はドライでもウエットでもマシンがよく機能していましたが、このような(ドライ・ウエットの)ミックスコンディションでは、まだ確信は持てません。両セッションともにあまり周回を重ねませんでしたが、マシンには満足しています。ただ、僕らのポジションを判断するのはまだ早いと思っています。明日の天候はどうなるか分かりませんが、さらに難しいコンディションのはずなので、今日のように予想がつかない展開になるでしょう。メルセデスは非常に速いと思いますし、フェラーリもまだ本当のペースは見せていないので、明日どこまで競り合えるかが分かると思いますが、フェラーリとはかなり僅差の戦いになるはずです」マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)「メルセデスはまだ少し上にいますが、僕らもかなりの僅差に迫っているので、今日はいい一日だったと思います。午前のセッションでは、ドライでの走行で多くを学び、マシンにはかなりの競争力がありました。マシンにさまざまな変更を施し、うまくいったものとそうでないものがありましたが、そういうことをつかむのがフリー走行の目的ですし、一つの方向性に縛られずに、マシンバランスが向上したのかを確認することができました。ドライでもウエットでもいい動きをしていましたので、よかったです。明日はまた違う展開になるかもしれませんが、今日と同じようなコンディションになりそうなので、おもしろい予選が見られると思います!」アレクサンダー・アルボン(トロロッソ・ホンダ)「FP1ではやや苦戦しましたが、どこを改善すべきかを把握することができていました。FP2でマシンに変更を施し、その効果を見極めるために数周したところ、とてもいい手応えでした。残念ながら最終コーナーでミスをしてしまい、タイヤを芝生に乗せてしまいました。愚かな間違いで判断ミスだったと思います。理想的な展開とは言えませんが、FP3で起きるよりも今日でよかったです。明日どこまで向上できるか、見てみたいと思います」ダニール・クビアト(トロロッソ・ホンダ)「今日は難しい一日でした。FP2では小雨が降って縁石も濡れていたため、リスクを冒せるようなコンディションではなく、あまり攻めない方がいいと思いました。だからと言って意味のないセッションだったかと言うとそのようなことはなく、周回ごとに学びがありました。エンジニアは今日のデータを解析してくれると思うので、それが明日の向上につながってほしいと思います。全体的には、タイヤやセットアップがどう機能するかを確認できて、マシンがうまく動く範囲を探ることができたので、よかったです。明日はそれをしっかりとまとめたいと思います」
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