ホンダのF1パワーユニットを搭載した3台は、F1バーレーンテスト2日目に、昨日の遅れをばん回すべく多くの周回を走行し、順調な一日になった。バーレーンインターナショナルサーキットで行われているインシーズンテスト2日目は、昨日から天候が回復した状況で行われた。
トロロッソ・ホンダは昨日と同様にレギュラードライバーの2人がテストを担当。アレクサンダー・アルボンがチームのためのテストを、ダニール・クビアトがピレリのタイヤテストを行い、アルボンが全ドライバー中で最多となる143周、クビアトも111周を走行した。レッドブル・ホンダのステアリングを握ったのはレッドブル・レーシングのジュニアドライバーであるダニエル・ティクトゥム。昨年、一昨年と、F3の最高峰マカオグランプリを連覇し、今年は全日本スーパーフォーミュラ選手権に、かつてピエール・ガスリーが所属したTEAM MUGENから参戦予定のドライバーだ。ダニエル・ティクトゥムは自身初のドライブとなるF1マシンでのセッションを順調に消化し、アルボンに次いで全体で2番目となる135周を走行した。チームはここから休む間もなく、来週末のレースの準備を開始する。次戦の中国グランプリは、F1として記念すべき1000回目のグランプリとなる。本橋正充 (ホンダF1 副テクニカルディレクター)「テスト2日目の今日は、途中の雨に悩まされた昨日とは異なり、ドライコンディションで走行できた一日となりました。Honda製PUを搭載したマシンは、昨日に続き3台が走行し、プログラムの遅れを取り戻すために、各車ともより多くの周回をこなすことにフォーカスして臨みました。日中は気温が高めで、ドライバーにとっては楽な状況ではありませんでしたが、3台そろって100周超を走行できたことはよかったと考えています。PUとしては、昨日実施できなかったセッティング最適化のためのプログラムを行い、遅れをばん回することができました。全体としてはいいテストになったと感じています。ここからまたすぐに来週の中国GPを迎えますので、今回得られたデータをきちんと反映した上で準備を進めたいと思います」アレクサンダー・アルボン (トロロッソ・ホンダ)「昨日の初日は降雨の影響で数時間ロスしてしまいましたが、今日は充実したテストを行うことができました。いくつか追加で空力テストを行い、タイヤの挙動への理解をさらに深めることができました。テスト中に興味深いことを発見ましたし、その中にはこれからのためにプラスになることもありました。今後は、このバーレーンで学んだ結果を活かしてシーズンを進めていけるはずです。今日はすべてが順調に進み、マイレージも稼ぐことができ、マシンにさらに慣れることができた気がします。とてもタイトなテストプログラムではありましたが、テスト2日目の今日を最多周回数で終えることができたので満足しています」ダニエル・ティクトゥム (レッドブル・ホンダ)「現行のF1マシンに初めて乗ることができ、今日はたくさんのことを学んだ一日となりました。一番大きなことは、F1マシンを操作する手順を学んだことだと思います。たくさんのステアリングスイッチがあり、使用するセッティングも多く、タイムアタックのラップですら操作手順がジュニアフォーミュラとは大きく異なりました。最初はするべきことが多くたいへんでしたが、すぐに慣れることができました。また、ガレージにこんなにもたくさんの人がいるのも驚きました。ドライバーにはただ自分自身のためだけではなく、エンジニアそしてチーム全員のためという大きな責任があるということを、改めて思い出させてくれました。今日のテストの中で一番重要なミッションでもありますが、多くの有意義なデータを得られた一日になったと思います。何周かロングランも試し、その中でタイヤの機能の仕方に関して理解を深めるいい機会になりました。全体としては今日のテストはうまくいったと思います」関連:F1バーレーンテスト 2日目 結果 | ラッセルがメルセデスでトップタイム