トロロッソ・ホンダは、今週末のF1ブラジルGPでホンダのアップグレード版“スペック3”エンジンを再導入する。ホンダは、F1メキシコGPで再びピエール・ガスリーのパワーユニット(PU)を未使用の新仕様に交換した。アメリカGP後、組み立て上の不具合の懸念が見つかったためで、シーズン残り2戦に全力を尽くすべく、今回ペナルティーを受け入れてでも新たなPUを投入する作戦を選択した。
しかし、メキシコGPでピエール・ガスリーとブレンドン・ハートレーが新仕様ではなく旧仕様のPUを使うことは事前からの既定路線だった。その理由についてホンダF1の副テクニカルディレクターの本橋正充は「ホンダF1の副テクニカルディレクターの本橋正充は「ロシアGPで新たなスペックのPUを投入したものの、メキシコの高地という特殊な状況では、平地とは違う特殊なキャリブレーションが必要なことは事前から分かっていました」と説明。「そのため、パフォーマンスを最大限に把握しきれている旧仕様を入れて、ここに合わせたチューニングを行った方がパフォーマンスを発揮できるという判断をしました」「新仕様については、ロシア、鈴鹿とやってきて、だいぶ手の内には入れていると思うのですが、メキシコという特殊な条件では何が起こるか分からないというのもありますし、きちんとレースを戦いたいという意味で、確実性があり、ほぼ把握した状態で使える旧仕様の方をここで使うことを決めていました」レッドブル・レーシングは、信頼性の理由からメキシコでルノーの最新スペックの使用を避けたが、インテルラゴス・サーキットは海抜800mとカレンダーで2番目に標高が高いため、ブラジルGPでも新スペックの使用を見送る。しかし、ホンダはスペック3エンジンをブラジルで再導入させる。ブレンドン・ハートレーは「過去数戦のレースではすばらしいペースがあったし、オースティンではポイントも獲得できた。前戦メキシコでは最終的に僕たちが得られたであろうリザルトには届かなかったけど、ペースは自体はよかったと思う。なので、シーズン最終盤の2戦に向けても非常にいいムードで臨む」とコメント。「今回、搭載する最新仕様のパワーユニットは、パフォーマンスが大きく向上していることが分かっているし、新しいエアロパッケージは僕のドライビングスタイルによく合っている」F1メキシコGPでは、ピエール・ガスリーが最後尾スタートから10位入賞を果たしており、ブレンドン・ハートレーは、ブラジルではポイントを狙えると考えている。ピエール・ガスリーは「シーズン終盤のこの2レースに向けて入賞の可能性を最大限に高めるために、ここ数戦は戦略的にペナルティーを受けましたし、今回再びポイント獲得に挑むのを楽しみにしている」と語った。関連:2018年 F1ブラジルGP テレビ放送時間&タイムスケジュール
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