ホンダのモータースポーツ部長を務める山本雅史が、将来の日本人F1ドライバー誕生の重要性について語った。今年、鈴鹿サーキットでのF1開催30回の記念大会となる今回の日本GPでは、ホンダは冠スポンサーとして大会協賛を行うとともに、歴代F1マシンの展示などブースを展開している。
また、今年はトロロッソのワークスパートナー、そして、来年からは強豪レッドブル・レーシングにもF1パワーユニットを供給するなど、ホンダとF1との結びつきはより強固なものになっている。しかし、その場に日本人ドライバーの姿はない。現在、ホンダの育成ドライバーである福住仁嶺と牧野任祐は、F1の登竜門となるF2に参戦している。レッドブルとのパートナーシップにより、ジュニアチームであるトロロッソ・ホンダに日本人ドライバーを乗せられる可能性はあるものの、牧野任祐はランキング16位、福住仁嶺は17位とF1参戦に必要なスーパーライセンスポイントを獲得できないポジションにいる。レッドブルは育成ドライバーが枯渇しており、来季は元トロロッソのドライバーだったダニール・クビアトを復帰させる。今年トロロッソ・ホンダで走っているブレンドン・ハートレーも過去にレッドブルを解雇されたドライバーだ。F1日本GPの記者会見でホンダにとって日本人F1ドライバー誕生の重要性について質問された山本雅史は「もちろん、F1グリッドに日本人ドライバーがいることは、日本にとって、そして、日本でのモータースポーツの未来にとって非常に重要です」とコメント。「牧野と福住に関しては、ご存じのように牧野はモンツァで勝っています。彼らが走っているシリーズに関して、チームは、ローリンススタートなど新しいレギュレーションの大きな変更に取り組んでいますし、シリーズ自体があまり安定していません」「彼らは二人とも非常に良いドライバーですし、明るい未来のために彼らを育成しています」