ホンダF1のテクニカルディレクターを務める田辺豊治が、F1イギリスGPでのトロロッソ・ホンダの戦いを振り返った。トロロッソ・ホンダにとってそれぞれのホームレースとなるF1イギリスGPは、厳しい週末となった。土曜日のフリー走行3回目のブレンドン・ハートレーの不可解なサスペンショントラブルによるクラッシュを受け、チームはピエール・ガスリーのサスペンション交換とハートレーのモノコックとパワーユニットを交換する慌ただしい時間を過ごした。
14番グリッドからスタートしたピエール・ガスリーは、後方で厳しい戦いを強いられるもラスト2周でセルジオ・ペレス(フォース・インディア)をオーバーテイクして10番手に浮上。4戦ぶりにポイントを獲得(※)した。、ピットレーンスタートからスタートしたブレンドン・ハートレーは、レコノサンス・ラップで発覚したトラブルを修復できず、1周のみでレースを終えた。「週末を通して、非常にタフなホームレースになりました。特に土曜に起きたハートレー選手のクラッシュの後、ガスリー選手のマシンのサスペンション交換、ハートレー選手のマシンのモノコック/パワーユニット交換など、限られた時間の中でトロロッソ、ホンダ双方のメカニックとエンジニアが懸命に作業を行いました。それだけに、レースでガスリー選手が最後まで粘り強い走りをみせ、ラスト2周というところで素晴らしいオーバーテイクによりポイントを獲得したことは、チームの努力に報いるものになりました。「ハートレー選手については、レース前のレコノサンス・ラップでマシンに異常が見つかりました。レース前に懸命に修復を試みたものの、残念ながら問題の解決には至らず、一周走行したのみでレースをやめました。今後、トロロッソと一緒に原因究明を進めます」※なお、ピエール・ガスリーとセルジオ・ペレスの接触は審議対象となってなり、審議の結果、5秒加算ペナルティを科せられて13位に降格。ポイント獲得は幻となった。関連:ピエール・ガスリー、5秒加算ペナルティで13位に降格 / F1イギリスGP
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