ホンダの2018年型F1パワーユニット『RA618H』は2月27日(火)のバルセロナ合同テスト2日目もノートラブルで走行を重ねて82周を走行。ホンダF1のテクニカルディレクターを務める田辺豊治は「この勢いを維持したい」と語る。昨年、新型パワーユニットを投入したホンダは、1回目のプレシーズンテストでトラブルが多発し、2日目を終えた時点で69周しか走行できていなかった。
しかし、トロロッソとのパートナーシップを開始した今年は初日からノートラブルで順調に走行。初日は93周、2日目は82周と2日間で175周を走行している。ラップタイム面では初日にブレンドン・ハートレーがトップから2.192差の8番手、2日目にピエール・ガスリーが1.645秒差の6番手だが、まだトロロッソはパフォーマンスではなく、走行距離を重ねることに重点を置いている。2018年のトロロッソとのパートナーシップに向けて、本田技研工業はF1の運営体制を変更。これまで技術開発とレース現場指揮監督の責任を担ってきたF1プロジェクト総責任者のポジションを廃止し、現場の指揮に専念するテクニカル・ディレクターを新たに設置。過去にF1やインディで手腕を発揮してきた田辺豊治がホンダF1の初代テクニカルディレクターに就任した。「昨晩は少し雪がちらつき、今日も朝から終日気温が低い中でのテスト2日目となり、マシンにとっては厳しいコンディションでの走行でした」と田辺豊治はコメント。「そのような中、長めの走行も含めて周回を重ね、テストプログラムを消化することができました。チームは足回りのセッティングや空力の基礎データ収集などを行い、一方パワーユニット(PU)側では昨日に続き機能確認を中心にプログラムを進めています」「テスト初走行となったガスリー選手は、タイヤのグリップが足りない状況でもアクシデントなく多くの周回を重ね、素晴らしい仕事をしてくれたと思います」「初日から続く予想外に低い気温と路面温度の影響はあるものの、本日は82周の走行ができました。昨日に続き大きな問題もなくテスト2日目を終えられたことはよかったです。明日以降も今日までのいい流れを引き継ぎ、しっかりと走行を重ねたいと思います」関連:F1バルセロナテスト2日目 結果:セバスチャン・ベッテルがトップタイム
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