ホンダのF1プロジェクト総責任者を務める長谷川祐介が、マクラーレン・ホンダのF1イタリアGP初日のフリー走行を振り返った。ホンダは、F1イタリアGPのフリー走行1回目にフェルナンド・アロンソのマシンに“スペック3.7”エンジンを投入。ただし、それは次戦F1シンガポールGPを見据えてのものであり、セッション終了後には先週のベルギーGPと同様のスペックに戻している。
このパワーユニット交換により、フェルナナンド・アロンソは35グリッド降格ペナルティが確定している。「不安定な天気の中で始まったイタリアGP初日ですが、最終的にはプログラムを予定通りに完了できた一日となりました」と長谷川祐介はコメント。「フェルナンドについては午前のセッションにパワーユニットのアップデートを投入し、性能確認を行いましたが、午後には先週のベルギーGPと同様のスペックに戻しました。これによりペナルティーを受けることになった事は残念ですが、少しでも早くアップデートを持ち込むことが重要でしたし、想定通りのパフォーマンスを確認できました。また、チームがFP2までの限られた時間の中で確実にパワーユニット交換を行い、予定通りに午後のセッションを開始できた事も非常に良かったと思います」「ストフェルも順調にプログラムを消化し、FP2では7位と言ういいポジションで週末をはじめることができました」「フェルナンドがペナルティーを受けることを考慮し、ベルギーでの予選と同様に二台が協力してタイムを出すチームプレイを試しています。かなり高いスキルが必要ですが、ドライバーの二人は素晴らしいコンビネーションを見せてくれました」「ベルギーGPと同様に、我々のマシンと相性が良くないハイスピードサーキットですが、今日のセッションを見ていると、Q3進出のチャンスもあると思っていますので、引き続き準備に力を注ぎたいと思います」マクラーレン・ホンダのレーシングディレクターを務めるエリック・ブーリエは「「今日は、チームにとって励みになる、実りの多い一日だった」とコメント。「重要なテストを完了し、今日予定していたプログラムを消化することができた。セッションの合間にパワーユニットを交換するために、メカニックは非常に精力的に仕事をしてくれた。今日もサーキットで懸命に働き、作業を迅速に完了してくれたメンバーには感謝している」「どちらのガレージも今日は着実な走行を行い、明日の予選を前に有効な牽引の練習を実施した。モンツァのような高速パワーサーキットで、日曜日の決勝に向けてできるだけいいグリッドを獲得するには、明日の予選で自分たちが持っているあらゆる戦術を使う必要がある。ほかにもペナルティーによって通常のポジションから外れるマシンがいるので、まだできることはたくさんある」「今朝は例年にない雨が降る恐れがあったものの、午後はいつものイタリアらしい太陽のもと路面温度が上昇し、ドライコンディションでの走行を通して、日曜日のレースを前に貴重なデータを収集することができた。バーチャルセーフティカーの導入が少しあったものの、FP2の最後にはロングランにさらに焦点を当てるとともに、いつものピットストップの練習を行った。全体的に、今日できたことには満足しているし、明日もポジティブな一日になるようにしたいと思う」関連:F1イタリアGP フリー走行2回目:バルテリ・ボッタスが最速タイム
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