ホンダは、F1エンジンにさらなるパフォーマンス向上を見い出しているものの、まだどのエレメントを導入すべきか決めかねていると述べた。今年、ホンダはF1パワーユニットに新しいコンセプトを導入したが、プレシーズンテストからパワーと信頼性不足に悩まされてきた。しかし、ホンダは新たなコンセプトに信頼を寄せており、F1アゼルバイジャンGPの週末に“スペック3”アップグレードを投入。それ以降はパフォーマンスと信頼性の両面で進歩を果たしている。
ホンダは、夏休み後の序盤戦のどこかで“スペック4”を投入することを望んでいるが、まだアップデートに確信を持てるところまでは至っていないという。ホンダのF1プロジェクト総責任者を務める長谷川祐介は「我々は目標をわかっています。それは他チームはすでに達成しているものです」と Autosport にコメント。「大部分のチームが我々のエンジンと同じコンセプトを使用しているのはわかっていますが、もちろん、正確なソリューション、正確なデザイン、我々が達成できているパフォーマンスと同じレベルかはわかりません」「主に燃焼の部分に集中していますが、燃費、補助パーツなど、あらゆる分野でより多くの馬力を得ようとしています」ホンダは、2018年も同じコンセプトを継続する予定であり、今年の通常の開発と並行して、2018年に焦点を当てたリサーチプログラムも実行している。長谷川祐介は、ホンダはコンセプトを変更するという挑戦を過小評価していたと認めつつも、今シーズンは進歩を果たしていると感じていると述べた。「コンセプトという観点では、そうですね、我々はそれを過小評価していました」と長谷川祐介はコメント。「安定させるのに少し時間がかかりましたが、それは克服しなければならなかったステージだと理解しています。とても大変でした」「我々は十分な準備時間があると考えていました。5月に今年のエンジン開発をスタートしたのはそれが理由です。ですが、1年では十分ではありませんでした」「理論的に言えば、我々はすでに良いステップを達成しています」「我々は目標に達していますが、上位勢に追いつくにはさらなるステップが必要です」
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