ホンダのF1プロジェクト総責任者を務める長谷川祐介は、マクラーレンとホンダが現状のパフォーマンスにフラストレーションを抱えているとのメッセージを発しているからといって、それが両者が決別を望んでいることを意味しているわけではないと語る。マクラーレンのエグゼクティブディレクターを務めるザク・ブラウンは、ホンダと成功を収められるかどうかを疑問に思い始めていると発言。ホンダとの将来について「あらゆるオプションがテーブルにある」とも述べていた。
だが、長谷川祐介は、そのような発言が両者の関係を大きく変えているわけではないと主張する。「バルセロナでの冬季テストから変わっていないと思います」と長谷川祐介はコメント。「彼ら全員がまだフラストレーションを抱えていますし、もちろん、我々もフラストレーションを抱えています。ザクのコメントはとても理解できます。我々はフラストレーションを抱えていますし、失望しています。彼らがそのようなコメントをしても驚きではありません」そのようなコメントによってチームが団結し続けることは難しくならないのかとの質問には「そういう時もあります」と長谷川祐介はコメント。「もちろん、良い結果はチームを励ましますが、難しい状況にあっても我々には非常に強い絆があります。ですが、それでもチームとしてまとまり続けるのは非常に難しい部分もあります」「我々はフラストレーションを抱えていますが、レースでフラストレーションを感じたからといって、直接的に『決別したい』『契約を終えたい』ということにはなりません。レースでのフラストレーションと関係に関しての決定はまったく異なる問題です」ザク・ブラウンは、困難な状況におけるホンダの取締役化のアプローチには満足しているが、パートナーシップの将来を納得させるためにすぐに結果を目にしたいと語っている。「我々は常に話をしている」とザク・ブラウンはコメント。「彼らの見解は長谷川さんと一致している。彼らは問題を隠してはいない。彼らは問題から目を逸らしてはいない。彼らはそれに対して多くのリソースを注いでいる。彼らはこれまでよりも懸命に取り組んでいる」「彼らは我々の状況を理解してるし、全員が冷静になり、落ち着いてアプローチし、我々はそれを乗り切ろうとしている。だが、彼らも我々と同じようにフラストレーションを抱えていると思う」「今、我々が目にしたいのは、それが機能するということだ。テストに関して、我々はもちろんフラストレーションを抱え、失望している。だが、彼らは我々のために計画を説明してくれた。我々は環境に関して快適だった。実現して機能するものあれば、機能しないものもあるし、まだここにないものもある」「最終的に我々が必要としているのは、彼らが予想している結果、彼らが今後数カ月でパフォーユニットで進むつもりである場所だ」
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