ホンダのF1プロジェクト総責任者を務める長谷川祐介は、ザウバーへのF1パワーユニットのカスタマー供給を引き受けたことはF1での成功に対しるホンダのコミットメントの深さを示していると語る。2015年にF1復帰して以来、ホンダはパワーユニットの信頼性とパフォーマンス不足に苦しんでおり、3年目を迎えたマクラーレンとのパートナーシップはまだ表彰台には到達していない。
ホンダのF1パワーユニットは2016年には改善の兆しが見えたものの、新型を投入した今年は初年度と同じように苦戦を強いられている。そんな中、F1ロシアGPの週末にホンダが2018年からザウバーにF1パワーユニットを供給することが発表された。長谷川祐介は、ザウバーとのエンジン契約が、現在の苦境にも関わらず、ホンダがF1撤退を考えていないことの証明だと述べた。「そうですね、ザウバーとの契約がさらなる投資であることは事実ですし、それはとても良いことでもあります」と長谷川祐介はコメント。「それが我々のコミットメントの一部であると感じて頂けると思います」今年の開幕4戦でパワーユニットに信頼性トラブルが多発しているホンダだが、長谷川祐介は、ホンダ製F1パワーユニットを搭載するマシンが増えることは、信頼性問題を早めに解決する助けになると考えている。「ロシアでの問題のようなものは、4台のマシンを走らせていれば、その2戦前で見つけられていたでしょう。それはとても良いことです。もちろん、より多くの走行ができ、より多くのマシンデータを得られることも、我々にとっては非常に良いことです」ザウバーは、ホンダが復帰してからの厳しい状況にもかかわらず、エンジン使用について打診した。「会話が最初に彼らがアプローチしてきたことでスタートしましたし、それは彼らの意向でした。それに我々がF1で複数のチームニ貢献できることもかなりポジティブなことです」ザウバーのチーム代表モニーシャ・カルテンボーンは、ホンダのF1パワーユニットのパフォーマンスは懸念していないと述べている。今年、ザウバーとマクラーレンはここまでポイントを獲得していない唯一のチームとなっている。
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