ホンダは、2017年の期待外れなスタートから立ち直るべく、バーレーンテストで“新アイデア”を試す。ホンダは、新スペックのF1エンジンの導入を計画しており、より多くのパワーを引き出そうとしている。ホンダのF1プロジェクト総責任者を務める長谷川祐介は、今週のバーレーンテストで改善のために必要な知識を深めるためにオリバー・ターベイとストフェル・バンドーンが新しい開発コンセプトを試すと述べた。
「いくつかのアイデアをテストします。ですが、完全に新しいエンジンではありません」と長谷川祐介は Autosport にコメント。当初、ホンダは、アップグレード版のF1パワーユニットをモナコGPもしくはカナダGPでの導入を予定しているが、来月のF1スペインGPでも臨時のステップが導入されるとも報じられていた。しかし、長谷川祐介は、導入計画の日程については明言を避けた。「日程については決まっていません。個人的な目標はありますが、準備できていないので、言うことはできません」と長谷川祐介はコメント。「ファンにあまりに多くの期待をもたせたくないので待つつもりです」開幕3戦はフラストレーションの溜まるレースとなったが、長谷川祐介は、ホンダは出来る限り早くに進歩を果たすために保守的にはなっていないと語る。「この状況は待つことはできません。本当に改善する必要があります」パワー面に取り組むと同様に、ホンダはF1バーレーンGPで両方のドライバーに影響を与えたMGU-Hの問題にも対処しなければならない。ストフェル・バンドーンとフェルナンド・アロンソの故障したパワーユニットの分析が進められている。今度、同様のトラブルを繰り返さないための解決策は今週にも準備が整う見込みだ。「何が起こったのかを発見するには数日必要です」と長谷川祐介はコメント。「ですが、それがたとえ最終日であっても、テストで何らかのもの持ち込む必要があります」スタート前のストフェル・バンドーンの問題について長谷川祐介は「原因はわかりませんが、水圧が下がりました・・・MGU-Hのエリアにあるものです」「同じ問題のように見えますが、小さなことが異なっています。ですが、きちんと分析する時間はありませんでした」開幕2戦では比較的トラブルが少なかったこともあり、長谷川祐介は、バーレーンでホンダがそのような故障に見舞われたことに驚いたと付け加えた。「最初は、今回が3戦目だからと考えました。全てのパーツのマイレージはもっと長いです」と長谷川祐介はコメント。「ですが、ストフェルのMGU-Hは完全に新しいものであり、マイレージが原因ではありませんでした」「原因を解明したいと思っています。なぜあのような故障が起こったのかとても驚いています」
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