ホンダのカスタマー第1号として、マノー・マルシャの名前が挙がっている。2015年にF1復帰を果たしたホンダは、初年度にはワークスパートナーのマクラーレンに集中することを決めている。しかし、F1プロジェクト総責任者の新井康久は2016年にカスタマーを迎えることに対してはオープンな姿勢を示している。
新井康久は2月に「他チームが、我々のエンジンやパワーユニットの使用を望むのであれば、それを提供することは可能です」と語っていた。 だが、2015年シーズンの序盤3分の1はホンダにとって困難なものとなっており、V6ターボパワーユニットの信頼性とパフォーマンス不足に苦労している。 しかし、 Speed Week の報道によれば、マノー・マルシャがホンダのカスタマーになる可能性があるという。 旧マルシャの崩壊とチーム再構築を経て、マノー・マルシャは現在、1年落ちのフェラーリエンジンを使用している。 だが、マノー・マルシャも足踏み状態から脱しつつある様子で、経験豊富なボブ・ベルをアドバイザーに迎え、2016年の完全な新車に集中しようとしている。 マノー・マルシャのグレーム・ロードンは「我々は、非常に急速な再建のピリオドにある」と述べている。その他にも目立つのが、トロ・ロッソのチーフデザイナーを務めていたルカ・フルバットの起用だ。ルカ・フルバットは、それ以前にマクラーレンで10年間働いており、2011年にはマシンのプロジェクトリーダーを務めていた。グレーム・ロードンは「ルカは非常に経験豊富な男であり、それがこのビジネスのデザイン面を強化するだろう」とコメント。マクラーレン・ホンダとマノー・マルシャを結びつける噂は新しいものではない。マクラーレン・ホンダは“Bチーム"のセットアップに否定的だが、注目すべきは、チーム体制が崩壊したマルシャが、マクラーレンに負債を抱えている点。昨年、1,100万ドル(約13億6,000万円)が未払いになっていることが明らかになっている。また、マクラーレン・ホンダは、リザーブドライバーのケビン・マグヌッセンや現在GP2で首位のストフェル・バンドーンといった育成ドライバーたちのキャリアを発展させる道を探っているという状況でもある。
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