ホンダは、2015年シーズン中の表彰台を今でも狙っている。信頼性と競争力に欠けるスタートを切ったマクラーレン・ホンダは、前戦F1モナコGPでようやく今季初ポイントを獲得したばかり。今週末のF1カナダGPではロングストレートに苦戦すると見られているが、それでもマクラーレンとホンダの双方が開発に力を注いでいる。
レーシングディレクターを務めるエリック・ブーリエは、新パーツで膨れ上がった荷物を持ってカナダに到着。ホンダは、パワーアップを見込んでシーズン中の開発用に与えられたトークンをつぎ込んだ。Speed Week によると、今回のアップグレードはエンジンのみならずターボチャージャーにも及んでいるという。ホンダのF1プロジェクト総責任者を務める新井康久は「冬季テストでは多くの予測していなかった困難が浮上して走行できなかったことでかなりの時間を失いました」とコメント。「ただ、現在はまったく新しいパワーユニットと言えるほど大幅に改良されたエンジンがあります。定期的にポイントを獲得できると強く信じています。理想としては、夏に表彰台に上ることを目標にしています」新井康久は、マクラーレン・ホンダにとって、かつての栄光に見合う期待に応えるのが難しかったと述べた。「皆さんは今でも16戦15勝を誇った1988年の昔のマクラーレン・ホンダに思いを馳せています。それが我々にとって大きなプレッシャーとなっています。とはいえ、私たちは今でも2015年にフェラーリやウィリアムズと肩を並べることを目指していますし、中期的な目標はメルセデスに追いつくことです」
全文を読む