デビッド・リチャーズが、ホンダ・レーシングF1チームの救済のため中東へ飛んだ。デビッド・リチャーズが、F1の経営への復帰に興味があることは公然の事実であり、ベネトンとBARでF1に関与したリチャーズは、状況が適切であれば、F1に復帰することを誓っている。デビッド・リチャーズは、資金を提供したがっているという中東の投資家と会談を行っている。クウェートを拠点に置く"The Investment Dar Company (TID)"は、リチャーズが会長を務めるプロドライブの株主だ。
「中東には、私のF1参入を支援したいというグループがあり、1年前から非常に具体化している。しかし、どのタイミングが適切なのか同意しなければならない」デビッド・リチャーズは、会談が進展する前に契約を慎重に考える必要があると考えている。「現実的に考えてみて、負うべき責任やスタッフやリソースの大規模なリストラが必要であることを理解すれば、当然、投資家は決断を下す前にじっくり考えなければならないだろう」「収支が合うまでに、おそらく3年間は財務の大きなギャップを埋めなければならないだろう」ホンダの買収候補には、ギリシアの海運王アキレアス・カラキスとフォース・インディアのビジェイ・マリヤの名もあがっている。F1に対するリチャーズの野心には、スバルのWRC撤退という決定も新たな刺激を与えている。「それは我々の事業の20%に影響がある。しかし、我々は財政的に安定しており、将来の技術を見据えた強力な自動車部門を持つ有能かつ融通の利く組織である」「劇的な不況のため、モータースポーツの意義に関する感情や認識がこの6週間で変わってしまった。F1への復帰はありえないことではない。とても興味を持っていることだ」「しかし、大きな問題が残っている。現時点ではあまりに大きなチャレンジではないだろうか? 決心する必要がある」関連:ホンダ、ロス・ブラウンへのF1チーム売却を発表 - 2009年3月6日
全文を読む