ホンダのチーム代表であるロス・ブロウンが、今週のバルセロナテストを振り返った。今シーズン中盤から2008年マシンの開発から離れ、2009年マシンに注力することを決断したホンダ。バルセロナでも2009年仕様のフロントウイングとKERSを装着し、競争力のあるタイムをマークしていた。また、2009年のドライバーラインナップを発表していないホンダは、バルセロナでルーカス・ディ・グラッシとブルーノ・セナという2名の若手をテストした。
ロス・ブロウンがバルセロナテストを振り返り、現状の状態、そしてテストをした2人のドライバーについて語った。ロス・ブロウン「バルセロナで行ったこの冬最初のテストで2009年に向けた準備がスタートした。来シーズンは、F1テクニカルレギュレーションの近年まれに見る大きな変更がある。ダウンフォースレベルの制限も変わるので、今回のテストではそれに合わせた空力パッケージを装着した改良型のRA108を2台走らせた。また、ブリヂストン製ポテンザ・スリックタイヤを使ったタイヤ評価プログラムも集中的に行った。今年はこれまでタイヤアロケーションの使用に関して賢明なやり方をしてきたので、新車発表を前に新しいスリックタイヤに関する情報を得るには一番有利な立場にいる。今週は気温がかなり低く、それがタイヤの挙動に影響を及ぼしたが、チームもドライバーもスリックタイヤの復活を喜んでいる。今週はメインのテストプログラムに加えて、ルーカス・ディ・グラッシとブルーノ・セナという新しい才能を評価する機会にも恵まれた。1日半ずつのドライブだったが、2人のパフォーマンスとスキルを見極めることができた。ルーカスとブルーノ、どちらの走りも見事だったし、2人とも情熱とやる気を前面に出してくれたので一緒に仕事をするのが楽しかった。これから時間をかけて慎重に今回のテストについて分析し、結論を出したい」