ホンダは、F1日本GP初日のフリー走行で、ルーベンス・バリチェロが11番手、ジェンソン・バトンが19番だった。1回目のフリー走行序盤は、さすがに路面が滑りやすく、何台かがコーナーで飛び出すシーンも見られる。しかし次第にラバーが載るにつれ、上位陣は1分20秒台から1分19秒台へペースを上げていく。このセッション、バリチェロは16番手、バトンは17番手だった。
2回目のフリー走行が始まる午後2時には再び日が差し、完全にドライのコンディションでセッションが始まった。2人はロングラン走行を中心に、2種類のタイヤ比較などを行った。しかし、なかなかタイムが伸びず、終盤までバトン19番手、バリチェロ20番手と、ポジションを上げられない。ソフト側のオプションタイヤを装着してアタックを行い、チェッカー間際に、1分20秒を切るタイムで、バリチェロが15番手、バトンは20番手だった。ルーベンス・バリチェロフリー走行1回目 16番手 1分20秒753フリー走行2回目 15番手 1分19秒258「去年と同じように僕らは、初日のプラクティスはドライコンディションで、午後の終わりには新しいタイヤで満足できるバランスを得ることができた。今週末の天気予報は興味深く、注意深く見守る必要がある。もしドライだとしたら、Q2に残るチャンスがあると思う」ジェンソン・バトンフリー走行1回目 17番手 1分20秒769フリー走行2回目 20番手 1分19秒999「午後のセッションの終盤には、使い込んだタイヤでバランスをよくすることができた。だが、いいバランスを得ることが、今日一日を通して一番大変だった。午後のセッションの終盤に新品タイヤを履いたとき、グリップが得られず、グレーニングが始まっているように感じた。この理由を、明日の予選までに突き止めなければならない」スティーブ・クラーク レース兼テスト担当ヘッド・エンジニア「今日はダウンフォースレベルの評価とRA108のセットアップ、さらにタイヤの情報を集めることに集中した。タイムシート上の順位は我々が達成した仕事を反映していないが、レースに向けた準備として、実りある2回のセッションだった。天気予報は夜を通して雨となっているので、明日の午前に行われる最後のプラクティスセッションは、水たまりがあるか、ウエットな状態のトラックで行われると予測している。そのあとはずっとドライのままだろう。我々のパフォーマンスレベルは、明日になればはっきりするが、我々のクルマがこのサーキットを得意としているわけではない。目標としては、今あるパッケージで最大限の結果を得ることだ」