ホンダの内部関係者が、エンジン・サプライヤーとしてF1復帰を検討していることを認めたと Racecar Engineering が報じた。ホンダは、2014年にむけてフォーミュラ・ニッポンとGT500用の2リッター ターボエンジンを完成させたおり、すでにF1復帰にむけた新しい1.6リッター V6エンジンが設計されたとも噂されている。
ホンダの情報筋は「噂は事実無根ではない。しかし、まだ何も決定していない。常に状況を評価している」と述べた。ヨーロッパのメディアでは、ホンダがマクラーレンにエンジンを供給して、1980年代後期の成功が再現されるのではないかと噂されている。だが、エンジンを設計・開発しているからといって必ずしもF1参戦が実現するというわけではない。過去にホンダは多数のF1プロジェクトを実施してきたが、その多くはトラックで使われることがなかった。1990年代初期、1995年、1999年には完全なマシンが製造・テストされたが、いずれもレースに出走しなかった。ホンダは、栃木にある施設で、技術的理解を深めるためにプロジェクトを進めることでも有名である。WTCCでシビックで使用されるエンジンは、WTCC参戦案が社内で討議される前にテスト施設で稼働していた。ホンダによると、それは国際モータースポーツへの参戦を求めるヨーロッパの販売代理店からの圧力によるという。WTCC用のエンジンは、WRCとR5規約に合致しており、シトロエン、ミニ、ヒュンダイ、フォード、フォルクスワーゲンなどの参戦によりWRCは非常に強力に見えるが、ホンダは国際ラリーには関心がなく、WRC用のマシンを作ることはないと認めた。
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