ホンダは、F1イタリアGP初日のフリー走行で、ルーベンス・バリチェロは14番手、ジェンソン・バトンは15番手だった。午前中に行われた1回目のフリー走行は、浅溝のウエットタイヤで走行が開始された。路面が乾きかけてきた30分過ぎに強い降りとなり、さらに11時過ぎには激しい雷雨におそわれた。路面に厚い水の膜ができるほどの雨量となって、走行ができない状況に。そのまま赤旗中断となり、1回目フリー走行は終了した。セッション序盤にタイムを出していたバリチェロは2番手、バトンは13番手だった。
昼頃までの激しい雨が嘘のように、午後2時には青空が広がり始めた。とはいえ、依然として路面は濡れている。しかし、2回目のフリー走行がスタートしてから30分後以降は、ほぼ全車がドライタイヤで周回。2人はセットアップに加えタイヤの比較を行い、最終的にバリチェロが14番手、バトンは15番手だった。ルーベンス・バリチェロフリー走行1回目 2番手 1分33秒428フリー走行 14番手 1分25秒296「モンツァテストでは競争力が欠けていたため、その後の僕らはマシンを大幅に変更している。今日、マシンが路面に対し、テストとは異なる反応を示したことはよかったし、バランスがよくなっていると感じた。トラックコンディションが理想的ではなく、ライバルたちがどんな作業をしていたかにも左右されるので、我々のパフォーマンスレベルを見極めることは難しい。今夜は分析を続け、明日の予選へのアプローチを注意深く考えていきたい」ジェンソン・バトンフリー走行1回目 13番手 1分39秒062フリー走行2回目 15番手 1分25秒309「8月の終わりに行ったテストと比較して、今日のマシンの感触はずいぶん変わっていた。ブレーキ時の安定性にはずっと自信を持つことができたし、メカニカルバランスについてもいい変更ができた。今日はそうたくさんの周回ができなかったことを考えても、テスト以来、確実に正しい一歩を踏み出せているといえるだろう。しかし、今夜やらなければならないことはまだたくさんあり、ここからこの後の日程でどれだけ前進できるか調べるつもりだ」ロス・ブロウン チームプリンシパル「最近行われたモンツァテストでは、我々のマシンパフォーマンスに完全に満足することはできなかった。今日ここで評価したいことがいくつかあっただけに、午前が雨で始まったことは理想的ではなかった。しかし、午後の走行では、テストのときよりパフォーマンスがよくなっていた。両ドライバーとも前よりパフォーマンスに満足できていて、明日の作業に向けてもっといい基盤を築けたと考えている。我々にとって今週はチャレンジングな週末となるだろうが、天候が安定しなければ、それを機ととらえ、あらゆる角度から有効活用したい。テストのときには全く手が施せなかっただけに、ドライバーのコメントはうれしい。その後、チームはパフォーマンスを改善するために熱心に取り組んできたので、今日のタイムシートからこのことが証明され、気分がいい」
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