ルイス・ハミルトンは、レーシングブルズの新人アイザック・ハジャーの2025年シーズンの活躍を称賛し、「レッドブルの強いプレッシャーの中で驚くべき仕事をしている」と語った。ハミルトンは今季からフェラーリへ移籍しており、メルセデスはルーキーのアンドレア・キミ・アントネッリを起用。しかし、注目度でいえばアントネッリよりも、静かに結果を積み重ねたハジャーの方が強い印象を残していると語った。
ハミルトン「ハジャーは驚くべき仕事をしている」ハミルトンはメキシコGP週末のメディアペンで、こう述べた。「彼は本当にすごいと思う。今シーズンは素晴らしい仕事をしている。ここでは簡単じゃない。特にレッドブルの世界の中にいるときはね。彼らは時にドライバーを“吐き出す”こともあるから、プレッシャーはとても激しい」「彼の未来がとても楽しみだ。今のまま続けていけばいい。地に足をつけて、彼はすでにとても冷静だからね。これからの彼の行く先を見るのが本当に楽しみだ」ハミルトンは、ハジャーがヘルムート・マルコらから厳しい評価を受ける立場にありながらも、それを乗り越える強さとスピードを持ち合わせていると強調した。ハジャーとハミルトンの関係、そして表彰台の瞬間両者は今季、親しい関係を築いてきた。ハジャーは子どもの頃からハミルトンを憧れの存在としており、オーストラリアでのデビュー戦でクラッシュした際には、ハミルトンの父アンソニーに慰められたという。ハジャーのルーキーイヤー最大のハイライトは、オランダGPでの初表彰台だ。新人としては異例の3位入賞を果たし、その直後、ハミルトンは彼を「レジェンド」と称えた。オランダGPではレース前のドライバーパレードでハミルトンと会話する姿も見られ、ハジャーは「ハミルトンと同じグリッドに立てるなんて夢のようだ」と語っていた。ランド・ノリスのリタイアによって表彰台を手にした後も、両者は互いに健闘を称え合った。数週間以内にハジャーのレッドブル昇格が正式発表される見通しで、来季はフェルスタッペンと直接チームメイトとして戦う可能性が高い。ハミルトンの発言が示す“次世代への敬意”ハミルトンの言葉は、単なる称賛ではなく、レッドブルの育成文化における若手への高いプレッシャーと、それを跳ね返すハジャーの精神力への評価だ。長年にわたりF1のトップを戦ってきたハミルトンが、ライバルチームの若手にここまで公に称賛の言葉を送るのは異例であり、ハジャーの存在がいかに注目されているかを示している。
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