7度のF1ワールドチャンピオンであるルイス・ハミルトンは、ジョージ・ラッセルが2025年F1シンガポールGP優勝後に投稿したInstagramにコメントを寄せ、元チームメイトを称賛した。ラッセルは、ハミルトンが2018年シンガポールGP優勝時に撮影した「とてもクールな写真」を再現し、その背景をキャプションで紹介した。
ラッセルは2025年のシンガポールGPでポールポジションを獲得。フェルスタッペンに約0.2秒差をつける圧巻のアタックを決めた。レースではスタートからリードを守り、ピットストップも完璧にこなし、危なげない走りで優勝を果たした。ハードタイヤに履き替えたマックス・フェルスタッペンが終盤にかけて差を詰めたものの、トラフィックが影響し、さらに後方からランド・ノリスのプレッシャーを受けたため、メルセデスのラッセルに余裕ある勝利を許す展開となった。ラッセルはレース後、Instagramにハミルトンが2018年シンガポールGPで撮影した、スタート/フィニッシュライン上でトロフィーと共に座る印象的な写真を再現して投稿。2018年当時、メルセデスのリザーブドライバーだったラッセルは、その瞬間を目の前で見ていたと明かした。キャプションには次のように記された。「2018年、僕はメルセデスの一員としてここにいて、ルイスが信じられないようなポールラップを決め、レースに勝つのを見ていた。勝利後に彼がサーキット上で撮った“とてもクールな写真”を見て、いつか自分もF1で同じ立場に立てたらと夢見ていた。7年後、その夢が現実になり、このシンガポールで自分のチームと共に勝利を祝うことができたんだ」これに対してハミルトンはコメント欄に現れ、かつてのチームメイトを祝福した。「素晴らしいドライブだったジョージ。君とチームを誇りに思う。これからも素晴らしい仕事を続けてくれ」ルイス・ハミルトンはこれまでシンガポールGPで通算4勝を挙げており、最後の勝利は2018年、メルセデス時代に記録されたものだった。ブレーキトラブルがハミルトンのレースを阻んだハミルトンはトップ10の中で唯一、2回のピットストップ戦略を採用したドライバーだった。6番グリッドからスタートし、序盤でチームメイトにポジションを譲る形となったが、戦略を駆使して順位を挽回。終盤にはメルセデスのアンドレア・キミ・アントネッリを追って5位争いを繰り広げていた。しかし、その矢先にフェラーリSF-25のブレーキに問題が発生。1周あたり数秒単位でタイムを失う事態に陥った。それでもハミルトンは幸運にもフェルナンド・アロンソ(P8)に対して40秒以上のギャップを築いており、残り数周をなんとか走り切ってフィニッシュラインを越えた。だが、ブレーキトラブルの影響でコース外走行が発生し、スチュワードはトラックリミット違反として審議。5秒のタイムペナルティが科せられた結果、アロンソとの差が0.4秒だったため、ハミルトンは最終順位で8位に降格することとなった。
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