ルイス・ハミルトンは、2025年F1アゼルバイジャンGP予選でQ2敗退を喫した理由として、フェラーリが新品タイヤを投入させなかったチーム判断を非難した。ハミルトンはバクー市街地サーキットで行われた混乱の予選で序盤に姿を消すこととなった。予選はさまざまなアクシデントにより6度の赤旗中断が発生した。
チームメイトのシャルル・ルクレールがQ2終盤に新品のミディアムタイヤで走行した一方で、ハミルトンは使い古したソフトタイヤでアタックを強いられた。最終アタックでタイム更新は果たしたものの、Q3進出には届かなかった。スカイスポーツの取材に応じたハミルトンは、チームが自身の要望を拒否したことを明かした。「正直、本当にがっかりしている。昨日はクルマの感触が良かったけど、今日は理論上ベストだと見えた方向性を選んでしまった」とハミルトンは語った。「僕たちのペースは良くて、前進している感じだったし、集中して走れていた。ミスもしていないし、エスケープロードにも行かなかった。ただ、正しいタイヤが履けていなかっただけなんだ」「僕の前にいた全員が基本的にミディアムタイヤを履いていた。僕はFP2で走行計画の都合でミディアムを1セット失ってしまい、それがハンデになった」フレッシュタイヤを望んだのかと問われると、ハミルトンはこう答えた。「そうだ。でもその選択は取られなかった。僕はやりたかったけど、彼らはウォームアップに時間がかかりすぎるとか言ってきて、時間切れで燃料も足りなくなった。だから良くなかった」ハミルトン「Q2敗退は衝撃だった」予選に入るまでは、ルイス・ハミルトンとフェラーリは好調なペースを見せていた。7度のワールドチャンピオンはFP2でトップタイムを記録し、チームメイトのルクレールを上回っていた。最終プラクティスでもトップ4に入り、夏休み以降続いていた一発の速さを維持していた。そのため、予選Q2敗退は本人にとって「衝撃」だったと明かす。「内部で処理するけど、今週末はポジティブな要素がたくさんあったし、本当に乗れていると感じていた。正直、今日はポールを狙えると思っていたから、ショックだった。受け止めて、これからも頑張るよ」とハミルトンは語った。なお、チームメイトのルクレールも失望の予選となった。アゼルバイジャンGPで過去4度のポールを獲得してきたルクレールは、Q3のターン16でクラッシュを喫し、決勝は10番手以上のスタートは望めない状況となった。
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