ルイス・ハミルトンは、今週末のF1モナコGPでフェラーリのマシンを「運転していて楽しい」と感じたと語り、これまで12年間所属していたメルセデスとの違いについても比較した。これまでのシーズンでハミルトンは、フェラーリSF-25の扱いに苦しんできたが、特に低速コーナーでのパフォーマンス不足は今週末にはかなり改善されているようだ。
予選ではランド・ノリスのポールタイムからコンマ4秒、チームメイトのシャルル・ルクレールからも約コンマ3秒遅れだったものの、FP3でクラッシュした後にもかかわらず力強い走りを見せた。ハミルトンはシーズン序盤の数戦で、SF-25への適応が難しく「異質(alien)」に感じると語っていた。しかし、ハミルトンは予選後に「間違いなく順応できてきていると思う。前戦が大きな一歩だったし、今週末に入ってからは間違いなくマシンとの一体感が増している」と複数のメディアに語った。「このマシンは、ここ12年間僕が運転してきたマシンとは全然違うけれど、本当に運転を楽しめている」「もちろん、シャルルはこのマシンで、特にここモナコでは6年間ずっと走ってきていて、完全に手の内に入っている。だから、彼にとってはすぐに順応できるけど、僕にとっては急速な学習曲線だった。それでもFP3のクラッシュから立て直せたことには満足している」ハミルトンは予選を4位で終えたが、FP3のクラッシュから復調しただけでなく、「このマシンで走るのは本当に楽しい」とも語り、「今では何を期待すればいいか分かるようになってきた」と手応えを語った。フェラーリのSF-25と、これまで12年間乗り続けてきたメルセデスのマシンの違いについて問われたハミルトンは、セッティングの違いが自分にとって未知の領域を突いてくると語った。「説明するのは難しいけど、コーナーの抜け方、バランス、乗り味、すべてが違う。フェラーリはかなり柔らかいけど、メルセデスの時はすごく硬くて、ダウンフォースを得るために車高もガチガチに設定されていた…もう全部が違う」「キャンバー角も違うし、エンジンの挙動やエンジンブレーキも全然違う。正直、エンジンブレーキを使ったのなんて初めてかもしれない。それだけ新しい要素をいろいろ突き付けられているけど、だいぶ慣れてきて、今では本当に楽しいと思っている」