ルイス・ハミルトンは、F1ベルギーGPの予選でポールポジションを獲得できる可能性を逃してしまったのではないかとと思い悩んだ。メルセデスのドライバーは、スペアのインターミディエイトタイヤがあれば、ポールポジション獲得に挑戦できたかもしれないと考えている。メルセデスは金曜日のプラクティスでは最高のペースではなかったが、雨の予選セッションと、10グリッド降格ペナルティによりマックス・フェルスタッペンが脱落したことが重なり、土曜日の予選セッションでチャンスが舞い込んだ。
そのチャンスは、フェルスタッペンに次いで予選2番手となったシャルル・ルクレールが掴んだ。フェラーリのドライバーはセルジオ・ペレスと並び、日曜日のポールポジションの座を獲得した。一方、ハミルトンはフェルスタッペンのベンチマークから0.676秒遅れの4番手で予選を終えたが、ルクレールからは0.1秒以上の差だった。「このコンディションに慣れているし、いつも快適だ」とハミルトンは予選後に語った。「最後のスティントで完璧なタイミングをつかんでいれば、もっと上位に行けたと思う。でも、Q1を突破できないところだった。ペースが速かったからではなく、ピットインしたからで、最後にタイヤが1セットしか残っていなかった。でも上位3人はもう1セットあった」雨により、ハミルトンは予選で上位争いに加わった。3番グリッドからスタートすることになったハミルトンは「確かに、文句を言うつもりはない。理論上のタイムを見ると、2番手になるはずだった。でも、もし最後にタイヤをもう1セット用意できていたら、ポールポジションを取れたかもしれない。でも、それはすべて仮定の話だ」と語った。日曜日のグランプリはドライコンディションで開催される予定で、金曜日のプラクティス結果に基づく本来の順位にリセットされる。つまり、ハミルトンは、前を走るルクレールやペレスに挑むという任務を背負っているが、44周にわたるレースで、2台のマクラーレンと間違いなくハードチャージしてくるフェルスタッペンに抜かれないようにするのは、同じように難しい仕事になるだろう。「表彰台争いができる可能性はわずかだけど、マクラーレンが後ろに迫っており、さらに速いレッドブルが前にいる。また、もう1台の速いレッドブルも追い上げてくるだろう。フェラーリもパフォーマンス的には僕たちと同じくらいだ。厳しい戦いになると思う」とハミルトンは語った。「他のドライバーのレースペースは強かったと思う。一晩かけて行った変更で、マシンが少しでも良い状態になることを期待している。そして、明日、自分がどう運転するかで勝負が決まるだろう。そうでなければ、後退してしまうだろう」